ブックオフ最高益の裏側を紐解く!本以外で稼ぐリユース業界の今
ブックオフが13期ぶりに最高益を達成した背景には、本以外の事業の好調があります。JP.Company代表の荒木淳平が、リユース市場の動向と未来を解説します。
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ブックオフが13期ぶりに最高益を達成したというニュースは、多くの人を驚かせたんじゃないかと思います。僕も最初聞いた時は、正直「おお、すごいな」と感じましたね。本が売れないと言われる時代に、どうしてこれだけの業績を出せたのか。そこには、リユース業界の大きな変化と、ブックオフの戦略転換が深く関わっているんですよ。
ブックオフが「本以外」で最高益を達成した背景とは?
ブックオフの業績を見てみると、2025年5月期の売上は1,192億円、経常利益は39億円と、前年比で大幅なアップを記録しています。この数字自体もすごいんですが、中身を見てみると、その要因がはっきり見えてくるんです。
特に好調なのが、トレーディングカード(トレカ)やホビー関連事業で、前年比110.7%と大幅に伸びています。アパレルも108%と絶好調で、これらの「本以外」のジャンルが全体の売上を牽引しているのが現状ですね。僕たちが普段見かけるブックオフの店舗も、最近は「ブックオフスーパーバザール」のような大型複合店が増えて、赤ちゃん用品やベビーカーまで扱う総合リサイクルショップに近い形態になってきています。これは、トレジャーファクトリーさんなど、他の総合リサイクルショップのビジネスモデルにも通じる部分がありますよね。
海外事業も積極的に展開していて、マレーシアで「ジャランジャランジャパン」というお店を出したり、ブックオフUSAなども展開しています。最近では、僕も事業で活用しているeBay(イーベイ:世界最大級の越境ECサイト)での販売も始めたと聞いています。こうした多角的な販売チャネルと商品ジャンルの拡大が、最高益の大きな原動力になっているんだと思います。
経営・チーム
なぜ現代において「本」は売れにくくなったのか?
一方で、ブックオフの創業の柱である「本」の事業は、正直かなり厳しい状況にあると感じています。僕自身も漫画が好きで、昔はよく買っていたんですけど、最近のコミックってすごく高くなりましたよね。昔は350円〜400円くらいだったのが、今では平気で700円くらいします。これって、コアなファン向けに価格設定をしているんじゃないかと思うんですよ。
ただ、コアなファンって、一度買った本はコレクションとして手元に置いておきたいから、あまり手放さないんですよね。だから、中古市場への流通量が圧倒的に少ない。さらに、メルカリなど個人間取引のプラットフォームが普及したことで、売りたい人は直接個人に売るようになって、古本屋さんを経由する量が減ってしまったんです。結果として、中古の本でも高値で取引されることが多くて、「それなら新品でいいかな」と感じる人も増えているんじゃないでしょうか。こうなってくると、本は単なるコンテンツというより、アートやコレクションに近い位置づけになってきているのかもしれません。
EC・オンライン物販
リユース市場の「二極化」と実店舗の価値
今のリユース市場って、大きく二極化していると僕は見ています。一つは「気軽に中古品を買いたい」という層で、この層はメルカリのようなフリマアプリを中心に利用しているケースが多いですね。もう一つは「コレクター的に集めたい」という層で、彼らは希少性や状態の良いものを求めています。
ただ、アパレルに関しては、実店舗の価値が依然として高いと感じています。洋服って、やっぱりサイズ感や素材感を実際に見て、試着してみたい人が多いじゃないですか。EC(電子商取引)でも売れますけど、返品の手間などを考えると、ブックオフスーパーバザールのような店舗で「宝探し」をする感覚で選ぶのは、やっぱり楽しいんですよね。だから、アパレルは実店舗が強いんだと思います。
ホビー、特にトレカなんかは、eBayでもポケモンカードが高額で取引されるように、世界的に見ても価格が高騰しています。日本では転売ヤー(転売目的で商品を仕入れる人)の存在も大きく、彼らがブックオフなどで仕入れ、ヤフオクやメルカリ、eBayで販売するという流れも売上を押し上げている側面があるでしょう。ただ、昔に比べて中古品のデータベース化が進んで、相場が明確になったことで、「超お買い得品」みたいなものは見つけにくくなりました。僕も昔はブランド品などで掘り出し物を見つけられた時代もありましたが、今は価格が適正化されていて、良くも悪くも「宝探し感」は減ったかな、とは感じますね。
リユース市場は不景気に強く、今後も伸びるのか?
リユース市場は、比較的「不景気に強い」という特性があるんですよ。新品より安価に手に入るため、景気が悪くても生活に必要なものを揃える手段として選ばれやすい。洋服などは特にそうですよね。一方で、景気が良くなれば、今度はヴィンテージ品や希少価値の高いものに高値がつくこともあります。つまり、どんな経済状況でも需要があり続ける、非常に安定した市場なんです。それに加えて、SDGs(持続可能な開発目標)や循環型社会への意識が高まっている現代において、リユースは「大義名分」も得やすいビジネスモデルだと言えます。隙がない、とさえ感じますね。
ただ、だからといって安泰というわけではありません。メルカリのような新しいサービスが登場したことで、リユース市場の流れは大きく変わりました。今後もテクノロジーの進化や人々の生活様式の変化によって、全く新しいサービスが生まれる可能性は十分にあります。例えば、コンビニエンスストアが部分的にリユース事業を始めるなんてことも、将来的にはあり得るんじゃないかと僕は思っています。時代の流れは本当に速いので、常にそれにアンテナを張り、変化に対応していくことが、この業界で生き残っていく上で何よりも大切なんじゃないでしょうか。
FAQ
- Q: ブックオフが最高益を達成した主な要因は何ですか? A: 本以外のトレカ・ホビーやアパレル事業の好調、ブックオフスーパーバザールのような大型複合店の展開、そして海外事業やeBayでの販売など、多角的な事業展開が要因です。
- Q: ブックオフはなぜ本以外の事業に注力しているのですか? A: デジタル化や個人間取引の普及により、本の流通量が減り売上が伸び悩む中、新たな収益源として成長分野であるトレカ・ホビーやアパレルに注力しています。
- Q: 現代で本の売上が伸び悩む理由は何ですか? A: コミックの価格高騰、コアなファンが本を手放さないことによる中古流通量の減少、メルカリなど個人間取引の台頭が主な理由です。
- Q: ブックオフスーパーバザールとはどのような店舗ですか? A: 本だけでなく、アパレル、ホビー、赤ちゃん用品など幅広いジャンルの中古品を扱う大型複合リサイクルショップで、総合リサイクル店に近い形態です。
- Q: リユース市場は今後も成長するのでしょうか? A: 不景気にも強く、景気が良くなってもヴィンテージ需要があるため、今後も安定的な成長が見込まれます。循環型社会への意識の高まりも追い風です。
- Q: 中古品の価格は昔と比べてどう変化しましたか? A: 昔は掘り出し物が多く安く買えることもありましたが、現在はデータベース化が進み、価格が適正化されたため、以前のような「宝探し感」は減っています。
- Q: メルカリの登場がリユース業界に与えた影響は? A: 個人間取引が容易になったことで、古本屋などの中間業者を経由する中古品の流通量が減り、業界全体のビジネスモデルに大きな変化をもたらしました。
- Q: リユース業界の今後の課題は何ですか? A: テクノロジーの進化や生活様式の変化に対応し続けること、そしてコンビニなどの異業種からの参入可能性に備え、常に新しいビジネスモデルを模索することです。
FAQ
Q.ブックオフが最高益を達成した主な要因は何ですか?
Q.ブックオフはなぜ本以外の事業に注力しているのですか?
Q.現代で本の売上が伸び悩む理由は何ですか?
Q.ブックオフスーパーバザールとはどのような店舗ですか?
Q.リユース市場は今後も成長するのでしょうか?
Q.中古品の価格は昔と比べてどう変化しましたか?
Q.メルカリの登場がリユース業界に与えた影響は?
Q.リユース業界の今後の課題は何ですか?
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