ビジネスの危機は4〜5年に一度。荒木淳平が語る「ピンチをチャンスに変える生存戦略」
JP.Company代表の荒木淳平が、リーマンショックや震災を乗り越えた経験から、ビジネスの危機をチャンスに変える視点と具体的な備えを解説します。
CHAPTERS
- 00:00ビジネスにおける危機の頻度と捉え方
- 01:30危機がもたらすビジネスチャンスと成長
- 03:00不景気時の起業が成功しやすい理由
- 04:45自身の経験から学ぶリスクヘッジ(震災とeBay)
- 06:00eBayセラーが直面する現状と今後の展望
- 07:30予見できるリスクへの具体的な備え方
- 09:00盤石な組織とフットワークの軽さの重要性
- 10:30危機をポジティブに捉える経営者の心構え
ビジネスを長く続けていく上で、危機は避けて通れないものだと僕は考えています。会社によって独自の危機もあるでしょうけど、世相を揺るがすような大きな危機は、感覚的に4〜5年に一度くらいの頻度でやってくるものなんですよね。
僕が起業した2009年は、ちょうどリーマン・ショックの真っ只中でした。その後も東日本大震災、コロナのパンデミック、そして昨今の円安やeBayのデミニミス撤廃(少額免税措置の廃止)など、本当に色々な局面を経験してきました。でも、こうした転換期は必ず訪れるものだと捉えて、常に意識しておくことが重要だと感じています。
危機はビジネスを強くするチャンス
「危機」と聞くとネガティブなイメージが強いかもしれません。もちろん大変なことはたくさんあります。でも、僕はビジネスにとってポジティブな側面もあると思うんですよね。例えるなら、ドラゴンボールの孫悟空が強敵と戦って成長するように、企業も危機を乗り越えることで、より強靭な体質とメンタルを築けるんです。
危機時には、残念ながら倒産する会社が増えたり、人々のモチベーションが低下したりします。広告費が下がったり、そもそも商売を始める人が減ったりするわけです。これは一見すると悪いことばかりに見えますが、裏を返せば、それまで競争が激しかったレッドオーシャンが、一気にブルーオーシャンに変わる機会でもあるんです。
実際に、リーマン・ショックで世の中が「ヤバい」と騒いでいた頃、僕は起業しました。景気が悪い時期だったからこそ、日本政策金融公庫からの融資も受けやすく、事業を始めるハードルが意外と低かったのを覚えています。周りが委縮している中で新しいことを始めるのは、逆張りではありますが、意外と成功しやすいタイミングでもあるんですよね。
経営・チーム
不景気時の起業がもたらすメリット
景気が悪い時に起業するというのは、一見すると不利に思えるかもしれません。でも、スタート地点が悪いからこそ、コツコツと真面目にやらざるを得ない環境に身を置くことになります。事業を始めたばかりの頃は、うまくいかないことの方が多いものです。しかし、景気が悪い中でそうした経験を積み、少しずつ改善していくことで、会社は着実に成長していきます。
そして、やがて景気が回復し始めると、それまでの努力が実を結び、追い風を感じるようになるんですよ。僕自身の経験もまさにそうでした。不景気の時にこそ、起業や事業の変革に踏み出すのは、実は非常におすすめなんです。
EC・オンライン物販
危機を乗り越えるための具体的な備え
リスク分散と事業の多角化
うちの会社で言うと、2011年の東日本大震災は大きな転機でした。国内市場が自粛ムードで売上が激減し、「このまま日本だけに依存するのは危険だ」と痛感したんです。そこで、もともと興味があった海外展開に本腰を入れ、eBayでの販売を本格的にスタートしました。これが、僕らがリスクヘッジとして販路を海外に広げた直接的なきっかけだったと思います。
現在のeBayセラーの皆さんも、デミニミス撤廃やDDP化(関税消費税元払い)といった向かい風に直面していると感じているかもしれません。しかし、こういう状況だからこそ、撤退する人も多く、やり方次第でチャンスを掴める可能性も秘めているんです。
リスクヘッジの基本は、やはり横の広がりを意識することです。商品を増やす、売る国を増やす、販売プラットフォームを増やすといった方法で、ベースとなるビジネスモデルは変えずに拡張していくことが重要だと考えています。全く新しいビジネスを始めるのも良いですが、まずは既存事業の延長線上でリスクを分散させるのが現実的ですよね。
予見できるリスクへの対応
全ての未来を予測することは不可能ですが、現在の世の中の動向から「こうなるかもしれない」と予見できるリスクは、事前に対策を打っておくべきです。例えば、2030年までに最低時給1,500円に引き上げられるという話があります。もし飲食業を営んでいるなら、人件費高騰に備えて、人をあまり使わないオペレーションを構築したり、ロボット導入や家族経営への切り替えを検討したりするべきでしょう。
また、AIの進化も著しいですよね。AIによって業務が効率化される一方で、既存の仕事が代替される可能性も出てきます。であれば、AIをいかに活用してトラブルを回避するか、あるいはAIと共存できるビジネスモデルを考える必要があります。業界独自のルール変更も常にアンテナを張っておくべきです。タクシー業界におけるライドシェアの解禁なども、その一例と言えるでしょう。予見できるリスクに対しては、**「なってからでは遅い」**という意識で、先手を打って潰しておくことが肝心です。
盤石な組織とフットワークの軽さ
会社を盤石にするためには、組織力や人材育成も欠かせません。僕自身が倒れてしまった場合でも事業が継続できるよう、ナンバー2を育てたり、業務の仕組み化を進めたりすることは、非常に重要だと考えています。
そして何よりも大切なのは、フットワークを軽くしておくことです。まるでスポーツ選手が常に膝に力を入れて構えているように、変化に対応できる柔軟な体制を整えておく。そうすれば、予期せぬ危機が訪れた時でも、右にも左にも臨機応変に対応できるはずです。そのためには、ある程度の資金を蓄えておくことも重要でしょう。収入が途絶えるような事態に備え、借り入れを検討しておくのも一つの手です。
危機をポジティブに捉える心構え
ビジネスにおける危機は、残念ながら必ず訪れるものです。しかし、それをどう乗り越えるか、どう未来に繋げていくかは、僕たちの心構え次第で大きく変わります。一度沈んだからこそ高くジャンプできる、という考え方もあるように、危機を乗り越えた先には、必ず新しい成長が待っていると信じています。
この厳しい状況を、いかにポジティブに捉え、具体的な行動に移せるか。それが、これからの時代を生き抜く経営者に求められる資質なのではないでしょうか。
FAQ
Q. ビジネスにおける危機はどれくらいの頻度で起こるものですか?
A. 会社固有の危機も含めれば2〜3年に一度かもしれませんが、経済や社会全体に関わる大きな危機は、僕の経験上、4〜5年に一度くらいの頻度で訪れるものだと感じています。
Q. 危機をビジネスチャンスに変えるにはどうすれば良いですか?
A. 危機時には多くの企業が撤退したり活動を縮小するため、レッドオーシャンがブルーオーシャンに変わるチャンスです。このタイミングで新しい事業を始めたり、既存事業を強化したりすることで、優位に立てる可能性があります。
Q. 不景気時に起業するメリットはありますか?
A. 不景気時は、資金調達がしやすい、競合が少ない、そして何よりも慎重かつコツコツと事業に取り組む姿勢が自然と身につくため、長期的な成長基盤を築きやすいというメリットがあります。
Q. リスクヘッジの具体的な方法を教えてください。
A. 売り先を増やす(海外展開など)、販売チャネルを増やす(複数プラットフォーム活用)、取り扱い商品を多様化するなど、事業の横の広がりを意識してリスクを分散させることが重要です。
Q. 予見できるリスクにはどのように備えるべきですか?
A. 最低時給の引き上げやAIの進化、業界のルール変更など、予測可能な未来の変化に対しては、事前に事業構造の転換やシステム導入、人材育成などの対策を講じておくべきです。
Q. 会社の「フットワークを軽くする」とは具体的にどういうことですか?
A. 変化に迅速に対応できる柔軟な組織体制を整えることです。そのためには、特定の業務に依存しない仕組み化、ナンバー2の育成、そしていざという時のための資金的な余裕を持つことが含まれます。
Q. 現在のeBayセラーが直面するデミニミス撤廃などの逆境はいつまで続きますか?
A. デミニミス撤廃やDDP化のような大きな変化は、一度導入されると元に戻る可能性は低いと見ています。そのため、これらの状況は今後も継続することを前提に、新たな戦略を練る必要があるでしょう。
FAQ
Q.ビジネスにおける危機はどれくらいの頻度で起こるものですか?
Q.危機をビジネスチャンスに変えるにはどうすれば良いですか?
Q.不景気時に起業するメリットはありますか?
Q.リスクヘッジの具体的な方法を教えてください。
Q.予見できるリスクにはどのように備えるべきですか?
Q.会社の「フットワークを軽くする」とは具体的にどういうことですか?
Q.現在のeBayセラーが直面するデミニミス撤廃などの逆境はいつまで続きますか?
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