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2026.05.31越境ECビジネス戦略マインドセット

越境ECで勝つ『正解を創るマインド』の磨き方|規制強化時代の事業戦略

越境ECの規制強化時代に、大手モールに依存せず自力で「正解を創るマインド」が不可欠。荒木淳平が日米の思考法の違いを交え解説。

越境ECの世界は、ここ数年で劇的に変化しました。特に感じるのは、各国での法規制の強化が止まらないことです。税務処理、包装規制、厳格なデータ保護、複雑な返品ルールなど、EC事業者に対する法規制が何重にも重なって、正直「無理だ」と感じてしまう人も少なくないと思うんですよね。

僕も現場で事業を動かしていると、本当に大変になったなと感じます。でも、この状況だからこそ、越境ECで絶対に身につけるべき「正解を創るマインド」が重要になってくるんですよ。誰かが用意した正解を探すのではなく、自ら考えて正解を設計する。この考え方が、これからの越境ECで生き残るために不可欠だと僕は考えています。

規制強化が越境EC事業者の「プラットフォーム依存」を加速させるのか?

法規制の複雑化は、越境EC事業の「ビジネスの前提条件」を大きく変えました。自社EC(自社のオンラインストア)で事業を展開する場合、これらの複雑なルールをすべて自分たちで調べて、完璧に法律をクリアするシステムを構築しないといけません。これは、中小企業や個人事業主にとっては、かなりハードルが高い話なんですよね。

だからこそ、eBayやAmazonといった「大手モール」の存在価値が爆上がりしているのが現状です。彼らは高い手数料を取る代わりに、これらの複雑なコンプライアンス(法令順守)対応をシステムとして吸収・代行してくれている。ある意味、巨大な「防波堤」のような役割を果たしてくれているわけです。僕らが彼らから学べることもたくさんあると感じています。

日本と欧米で異なる「正解」の捉え方とは?

「法律なら『これをやればOK』というマニュアルがあるんじゃないか?」ってよく聞かれるんですけど、ここに「日本特有の危険な思考」が隠されていると僕は思っています。

日本人は「2+3の答えは?」と聞かれて「5」という正解を出すのが得意なんですよ。プラットフォームが用意した「完璧なお膳立て」を期待し、その通りに動こうとする傾向が強い。これは、義務教育で「正解を当てるゲーム」に慣れてきた影響もあるのかもしれません。

一方、欧州の規制は、例えばGDPR(一般データ保護規則)なんかを典型例として見てみると、「これをやればOK」というチェックリストは必ずしもないんです。「答えを5にするために、あなたの企業はどう設計し、どう判断したか説明しなさい」と求められる。つまり、「正解を当てるゲーム」から「正解を設計するゲーム」へと意識を切り替えなければならないということなんですよね。越境ECで世界と戦うなら、この欧米的な発想が絶対に必要になります。

プラットフォームの「不備」を前提に、自ら工夫する力が本質

「自分で正解を作るなんて、なんだかすごく難しそう」と感じるかもしれません。でも、これから越境ECをやる人に絶対に持っておいてほしい「最強のマインド」は、実はすごくシンプルなんです。

それは、「プラットフォームは完璧ではない」という前提で動くこと。eBayやAmazonは確かに便利で強力なツールですけど、バグもあれば、理不尽なシステム変更も頻繁に起こります。「マニュアル通りにいかない!運営のせいだ!」と文句を言う日本人は多いんですけど、世界で勝っているトップセラーは、そもそも「プラットフォームに不備があるのは当たり前」という前提で動いているんですよ。

「システムが使いにくいなら、どう工夫して乗り越えるか?」を自ら考え、補う。うちの会社でも、日々この考え方で動いています。実際にやってみると、この「自ら工夫する能力」こそが、越境ECに限らず、あらゆるビジネスや仕事において絶対に必須のスキルだと強く感じるんです。どうすれば目標が達成できるのか、どうすれば改善できるのか、常に考え続ける。このマインドセットがあれば、どんな困難も乗り越えられると僕は信じています。

越境ECの世界は、これからも変化し続けます。その変化の波に飲まれないためにも、ぜひ「正解を創るマインド」を意識して取り組んでみてください。この考え方は、日々の生活や他のビジネスにも応用できる普遍的なスキルだと僕は思っています。

同シリーズの他記事もぜひ参照いただき、越境ECビジネスのヒントにしていただけると嬉しいです。

FAQ

Q.越境ECにおける「正解を創るマインド」とは何ですか?
既存のルールや誰かが用意した「正解」を探すのではなく、自ら課題を分析し、解決策を設計してビジネスを前に進める思考法です。特に法規制が複雑な越境ECでは不可欠になります。
Q.なぜ越境ECで「正解を創るマインド」が必要なのですか?
各国の法規制が複雑化し、プラットフォームも完璧ではないためです。マニュアルにない問題に直面した際、自分で解決策を考え、工夫する力が事業継続の鍵となります。
Q.日本の「2+3=?」の思考と欧米の「?+?=5」の思考の違いは何ですか?
日本は与えられた問題に唯一の正解を導き出すことを得意としますが、欧米は「5」という結果を出すためにどう設計し、どう判断したかを説明する「正解を設計する」思考が求められます。
Q.大手プラットフォーム(eBay, Amazon)の役割はどう変化しましたか?
規制強化により、大手プラットフォームは複雑なコンプライアンス対応を代行する「防波堤」としての価値が向上しました。高い手数料は、その複雑な対応コストの一部と言えます。
Q.プラットフォームの「不備」を前提とするとはどういうことですか?
システムバグや理不尽な仕様変更は常に起こり得ると認識し、「文句を言う」のではなく「どうすればこの不備を乗り越えられるか」を自ら考えて工夫する姿勢を持つことです。
Q.このマインドセットは越境EC以外でも役立ちますか?
はい、間違いなく役立ちます。「自ら工夫する能力」は、越境ECに限らず、あらゆるビジネスや日々の仕事において、課題解決や目標達成のために非常に重要な普遍的なスキルだと僕は思っています。

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