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2026.09.03越境ECリユース業界中古ビジネス

リユース市場3.1兆円時代、今「売れる中古品」の条件とは?越境EC経営者が語る賢い消費と買取戦略

環境省の最新調査から読み解くリユース市場の現状と未来。越境EC経営者・荒木淳平が、高値で売れる中古品の条件と賢い消費、買取戦略を解説します。

CHAPTERS

  • 00:00日本のリユース市場規模と現状
  • 02:00買取専門店が急増した背景
  • 05:00専門店と総合店の違い:高く売る秘訣
  • 09:00賢い消費:リセール価格を意識する
  • 12:00売れない中古品の現実とこれからの消費

日本のリユース市場は、今や3兆1,227億円という巨大な規模に成長しています。これは環境省が令和6年に発表した最新の調査結果なんですけど、喫茶店や自転車産業、ペット業界と肩を並べるほどの規模感なんですよね。特に注目すべきは、ネット販売が全体の6割以上を占めている点です。CtoC(個人間取引)が43%、BtoC(企業・個人間取引)が19%と、インターネットを通じた取引が主流になっているのが今のリユース市場の大きな特徴だと思います。もちろん、この中には僕らが手掛ける越境EC(クロスボーダーEC)も含まれていますし、これからもこの傾向はさらに強まるんじゃないかと思っています。

なぜ買取店はこれほど増えたのか?そして今、何が起きているのか?

ここ数年、街を歩くと「買取専門店」が本当に増えましたよね。僕が会社を創業した2009年頃は、今ほど多くはなかったんですよ。この急増の背景にはいくつかの要因があると考えています。

まず一つは、越境ECの拡大です。国内ECよりも海外で売る方が高値がつくケースが増えたことで、買取店もより高く買い取れるようになりました。高く買い取っても利益が出るなら、当然店舗を増やそうとなりますよね。これが買取店増加の大きな原動力になったのは間違いありません。

次に、金相場の高騰も影響しています。特にブランド品を扱う買取店にとって、金はドル箱なんです。金相場が上がれば、買い取った金ですぐに利益が出ますし、保有しているだけでも儲かる。これも買取店の出店ラッシュを後押しした要因だと思います。

そして、海外のインフレです。特にアメリカなどでは物価が上がり、新品の価格が高騰しています。その結果、「新品は高すぎるから、状態の良い中古品を買いたい」という需要が世界的に高まりました。この需要が、買取価格の上昇と買取店の増加に繋がっていった循環があるんですよね。

ただ、今はもうだいぶ飽和状態になっているのが現状です。美味しいと言われるような立地はほとんど残っていないんじゃないかな。その結果、買取店のM&A(企業の合併・買収)が増えたり、淘汰が始まったりと、フェーズが変わってきているのを感じています。

リユース・二次流通リユース・二次流通

賢く売るなら「専門店」を選ぶべき理由

昔は「何でも買い取ります」という総合リユース店が主流だったんですけど、最近は買取店も二極化していると感じます。何でも買い取る大型店と、特定のジャンルに特化した専門店ですね。僕としては、もしあなたが何かを高く売りたいなら、迷わず専門店を選ぶことを強くおすすめします。

なぜ専門店が良いのか?それは、彼らがその分野の深い知識を持ち、最も高く売れる販路を持っているからです。例えば、カメラの専門店なら、マニアックな機種でもその価値を正しく評価し、適正な価格で買い取ってくれる可能性が高いんです。総合店だと、専門外のものは市場価格に利益を乗せる形で買い取るしかなく、結果として買取価格が低くなりがちなんですよね。

僕自身の体験談なんですけど、かれこれ7、8年前にミニクーパーを売却した時の話です。僕は4社の買取店を同時に家に呼んで、一斉に査定額を出してもらったんですよ。その内訳は、大手中古車販売店、外国車専門買取店、一般的な買取店、そしてミニクーパー専門店の4社でした。

結果は本当に面白くて、一般的な買取店が60万円、大手中古車販売店が80万円、外国車専門買取店が90万円だったのに対して、ミニクーパー専門店はなんと180万円だったんです。倍以上の差がついたんですよね。これは、専門店が市場に流さずに、自社で高い利益を乗せて販売できる独自の販路を持っていたからだと思います。つまり、「自分たちで販売が強い」買取店を選ぶのが、高く売る秘訣なんですよ。

EC・オンライン物販EC・オンライン物販

「リセール価格」を意識した賢い消費が、これからのスタンダードに

仕入れをする、という話に限らず、物を買うという行為全体で考えてみてほしいんですけど、これからの時代は「最終的に売るかどうか」を意識して物を買うのが大切だと僕は思っています。特に、良い物や高価な物を買うときは、**リセール価格(再販価格)**を気にするのがすごく賢い消費行動なんじゃないかな。

うちのバイヤーたちなんて、市場相場を頭に入れすぎてて、逆にリセールプライスばかり気にして物を買うようになっているくらいです(笑)。それはちょっとやりすぎだと思うんですけど、でもリセール価格を意識しておくと、本当に得をすることが多いんですよ。

例えば、1万円で買った服を9,000円で売れたとしたら、実質1,000円でその服を使えたことになりますよね。これって、まるでレンタル感覚じゃないですか。一方で、5,000円で買ったファストファッションの服を使い捨ててしまうと、その5,000円はそのままコストになってしまう。どちらが得かと言われれば、一目瞭然だと思うんです。

もちろん、全ての物をリセール価格で判断する必要はないです。ファストファッションと良い物を組み合わせるなど、メリハリをつけるのが良いんじゃないかな。ただ、良い物を買う時は、後で売ることを考えてリセール価格を意識する。そうすることで、結果的に良い物を長く楽しむことができて、経済的にも得をする。リセールという観点から見ると、やっぱり海外、特にeBay(イーベイ)の価格をチェックしておくのは、すごく価値がある情報だと思いますね。

「売れない中古品」が増えている現実と、これからの消費行動

一方で、最近は「全く売れない中古品」というのも増えているんですよ。10年、15年くらい前までは、例えば状態の悪い洋服でも1円とか10円とかで買い取ってくれるお店もあったんです。そういった物は、アフリカや東南アジアに輸出されたり、ウエス(工業用雑巾)として再利用されたりしていました。

しかし、今はそうした買い取りが難しくなってきています。なぜかというと、ウエスに加工するコストやガソリン代、人件費が高騰して、採算が合わなくなったというのもあるんですが、それ以上に大きいのが、現地での需要の変化です。東南アジアなどでも生活レベルが上がってきていて、状態の悪い洋服や道具はもう「ゴミを持ってくるな!」と言われるくらい、売れなくなっているんです。

これは、世界的に人々の生活レベルが向上した結果とも言えます。もういらない物は本当にいらない、という時代なんですよね。ファストファッションで使い古したような物は、結局ただ捨てるだけになってしまう。綺麗な状態の物ならまだしも、そうでない物は再利用が非常に難しいのが現実です。だからこそ、消費者は「これは良い物だから長く使う・売る」「これは使い捨て」というように、物を買う段階でしっかり考えて選ぶ必要が出てきているんじゃないかな、と思うんです。

「もう少しお金を出して良い物を買った方が、結局は得をする」という視点を持って、これからの消費生活を送ってみてはいかがでしょうか。

FAQ (よくある質問)

Q1: 日本のリユース市場の規模はどのくらいですか?

A1: 環境省の令和6年調査によると、日本のリユース市場規模は3兆1,227億円です。喫茶店や自転車産業と同程度の規模で、今後も拡大が見込まれています。

Q2: リユース品の販売経路で主流なのは何ですか?

A2: 現在はネット販売が主流で、CtoC(個人間取引)が43%、BtoC(企業・個人間取引)が19%と、合計で6割以上がオンラインで取引されています。

Q3: 買取店が増加した主な理由は何ですか?

A3: 越境ECによる高値での販売、金相場の高騰、海外のインフレによる中古需要の増加などが複合的に影響し、買取店が急増しました。

Q4: 中古品を高く売るにはどうすれば良いですか?

A4: 特定のジャンルに特化した「専門店」に売るのが最も高く買い取ってもらえる可能性が高いです。自社で販売力を持つ店舗を選ぶのがポイントです。

Q5: 物を買うときに「リセール価格」を意識するメリットは何ですか?

A5: 高価な物を購入する際にリセール価格を意識すると、売却時に購入費用の大部分を回収でき、実質的なコストを抑えて長く良い物を使えるメリットがあります。

Q6: 状態の悪い中古品はなぜ売れなくなったのですか?

A6: 加工コストや輸送費の高騰に加え、海外での生活水準向上により、状態の悪い中古品への需要が減少したため、買い取りが難しくなっています。

FAQ

Q.日本のリユース市場の規模はどのくらいですか?
環境省の令和6年調査によると、日本のリユース市場規模は3兆1,227億円です。喫茶店や自転車産業と同程度の規模で、今後も拡大が見込まれています。
Q.リユース品の販売経路で主流なのは何ですか?
現在はネット販売が主流で、CtoC(個人間取引)が43%、BtoC(企業・個人間取引)が19%と、合計で6割以上がオンラインで取引されています。
Q.買取店が増加した主な理由は何ですか?
越境ECによる高値での販売、金相場の高騰、海外のインフレによる中古需要の増加などが複合的に影響し、買取店が急増しました。
Q.中古品を高く売るにはどうすれば良いですか?
特定のジャンルに特化した「専門店」に売るのが最も高く買い取ってもらえる可能性が高いです。自社で販売力を持つ店舗を選ぶのがポイントです。
Q.物を買うときに「リセール価格」を意識するメリットは何ですか?
高価な物を購入する際にリセール価格を意識すると、売却時に購入費用の大部分を回収でき、実質的なコストを抑えて長く良い物を使えるメリットがあります。
Q.状態の悪い中古品はなぜ売れなくなったのですか?
加工コストや輸送費の高騰に加え、海外での生活水準向上により、状態の悪い中古品への需要が減少したため、買い取りが難しくなっています。

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