中古品への抵抗ゼロへ。リユース市場が急成長する背景を越境EC経営者が語る
越境EC経営者・荒木淳平が、リユース業界が急成長する背景を解説。イメージアップ、EC活用、消費者マインドの変化など多角的な視点から、そのメカニズムを深掘りします。
CHAPTERS
- 00:00リユース業界急成長の背景
- 00:45中古品イメージの変化
- 02:10商品品質のブラッシュアップ
- 03:30EC活用と回転率向上
- 05:00消費者マインドの変化
- 07:15マーケティングと人材の成長
- 09:00今後のリユース市場
ここ数年、リユース業界の勢いは本当にすごいですよね。昔は「中古品はちょっと…」と感じる人も少なくなかったと思うんですけど、今はもう当たり前のように選択肢に入ってきています。僕自身、この業界で長くビジネスをやってきて、その変化を肌で感じています。今回は、なぜリユース市場がこれほどまでに急成長しているのか、その背景にあるいくつかの要因について、僕なりの視点でお話ししたいと思います。
リユース業界のイメージはなぜ大きく変わったのか?
まず、一番大きいのは「イメージアップ」だと思うんですよ。昔のリサイクルショップって、ちょっと暗くて、商品も埃をかぶっているような印象が強かったじゃないですか。地方に行けば今でもそういうお店もあるかもしれないですけど、最近のセカンドストリートさんやトレジャーファクトリーさんのようなチェーン店は、本当にきれいで洗練されていますよね。
昔は「古着=汚い」「誰かが使ったもの」というイメージだったのが、今は「安くて個性的」「おしゃれ」なファッションアイテムとして受け入れられるようになりました。原宿のようなファッションの最先端の街でも、きれいな古着屋さんがどんどん増えていて、若い人たちの抵抗感がほとんどないように感じます。
この流れは、日本だけじゃなくて世界共通なんですよね。世界的に中古品、リユースの価値が見直されていて、それが日本市場のさらなる盛り上がりにも繋がっていると僕は見ています。
リユース・二次流通
商品の「ブラッシュアップ」が顧客体験を変える
イメージアップのもう一つの側面として、商品の「ブラッシュアップ」が劇的に進んだことが挙げられます。昔は買い取った商品をそのまま店頭に出すことが多かったんですけど、今は違います。
例えば、うちで扱っているバッグもそうなんですが、お客さんが手に取って喜んでいただけるように、しっかりメンテナンスして、クリーニングを施してから出すのが当たり前になっています。洋服なら洗濯はもちろん、アイロンがけまでしているお店もありますし、スニーカーも丁寧に洗って陳列されていますよね。
時計なんかも、昔は電池切れのまま売られていたかもしれませんが、今はきちんと直して、電池を入れてから販売するのが主流です。こういったメンテナンス体制や整備・修理のレベルが格段に上がったことで、お客さんは「これ本当に中古品?」と思うくらいきれいな商品を手に入れられるようになりました。これが、中古品に対する抵抗感をなくし、購買意欲を高める大きな要因になっていると僕は思います。
EC・オンライン物販
EC活用がリユース市場を加速させたメカニズム
EC(電子商取引)の発達と活用も、リユース業界の成長を語る上で欠かせません。ヤフオク、メルカリShops、そして僕らがメインでやっているeBay(イーベイ)のようなプラットフォームは、リユース品の流通を劇的に変えました。
多くのお店が、実店舗での販売と同時にECサイトでも出品しています。特に高額な商品だと、両方で売ることで回転率を上げられるんですよね。早く売れるということは、売上が上がって利益が出る。そうすると、もっと良い内装に投資したり、良い人材を雇ったりできるようになります。
そして何より、商品が売れて新しいものに変わっていく「新陳代謝」が生まれることが重要です。リユース品って「宝探し感」が醍醐味じゃないですか。お店に行った時に、前と同じ商品ばかりだったらお客さんは飽きてしまいます。ECで回転率を上げ、常に新しい商品が入荷される状態を作ることで、お客さんは「次は何があるんだろう?」と期待して来店してくれる。この好循環を作る上で、ECは非常に重要な役割を果たしているんです。
消費者マインドの変化がリユース市場を後押し
買う側の気持ちも、この数年で大きく変わったと感じています。まず、長引く不景気の影響は大きいですよね。リユース業界って、実は不景気に強いんですよ。新品だと手が出しにくい商品も、中古なら半額以下で買える。新品は買えないけど中古なら買える、という層が広がったのは事実だと思います。
また、最近は新品の生産ロット自体が少なくなってきている傾向があります。一度売り切れてしまうと、再生産されないケースも多い。そうなると、本当に欲しいものはリユース市場で探すしかなくなるんですよね。僕も今、日本代表の特定のユニフォームを探しているんですけど、新品ではもう手に入らないから、ずっと中古市場で探しています。こういうマインドの変化は、今後も加速していくんじゃないかな。
さらに、メルカリなどのCtoC(個人間取引)プラットフォームの普及も大きいです。僕も子供の洋服なんかは、ラルフローレンの新品は高くて買えないから、メルカリで中古品をよく買います。すぐにサイズアウトしてしまう子供服を中古で買うのは、もはや当たり前になっていますよね。こうしたCtoCの体験が、消費者全体の中古品への抵抗感をさらに下げているんだと思います。
マーケティングと「リユース好き」な人材が作る好循環
最後に、リユース店のマーケティング手法と、そこで働く「人」の変化も大きな要因です。チェーン店の中には、この店舗では20代女性向けの洋服が売れる、この店舗では年配の方向けの洋服が売れる、といった形で店舗ごとにカテゴライズを進めているところもあります。買い取った商品を最適な店舗に送ることで、より効率的に販売できるようになるんですね。
そして、何より大きいのが、リユース業界で働く人たちの意識の変化です。昔は「リサイクルなんてやりたくない」という人もいたかもしれませんが、今は「リサイクルで堂々と働きたい」「古着が大好き」という人が増えたと感じています。リユースが大好きな店長や店員が、お客さんの気持ちを考えて陳列したり、見せ方を工夫したりするわけですから、お店の魅力は格段に上がりますよね。
こういった様々な要因が折り重なって、リユース業界は今、非常に良い好循環を生み出しているんだと思います。不景気でも強いし、ヴィンテージ需要があるから好景気でも強い。どんな状況でも成長できるポテンシャルを秘めている。だからこそ、これまで町の端っこにあったリサイクル店が、今は一番良い道路の真ん中に進出するようなケースも増えているんだと僕は感じています。これからも、この業界の動向は注目していきたいですね。
FAQ
Q.リユース業界が急成長している主な理由は何ですか?
Q.昔と比べてリユース店のイメージはどのように変わりましたか?
Q.ECがリユース業界に与えた影響は大きいですか?
Q.消費者のマインド変化とは具体的にどのようなものですか?
Q.リユース業界は今後も成長する見込みがありますか?
Q.リユース業界で働く人材に変化はありますか?
Q.JP.Company (Monoshare) ではどのようなリユース事業を展開していますか?
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