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2026.02.16越境ECビジネスモデル利益率

自動車大手1.5兆円減益から学ぶ、越境ECで「生き残るビジネス」の条件

日本の自動車大手7社が半年で1.5兆円もの減益。この衝撃的なニュースは、越境ECや中小企業にも共通するビジネスモデルの転換を示唆しています。JP.Company代表の荒木淳平が、これからの時代に求められる「生き残るビジネス」の条件を解説します。

CHAPTERS

  • 00:00オープニングトーク
  • 00:XX何が起きているのか
  • 00:XXなぜ自動車業界が直撃を受けたのか
  • 00:XX表に出ない“本当のダメージ”
  • 00:XXこれは大企業だけの話ではない
  • 00:XX生き残る企業・セラーの共通点
  • 00:XXあらき社長視点の結論

日本の自動車メーカーが半年で1.5兆円もの利益を落としたというニュース、僕ももちろん目にしました。これを聞くと、「大企業の話でしょ?」と思う人もいるかもしれません。でも、正直なところ、これはeBayセラーを含め、僕ら中小ビジネスにも全く同じ構造で起きていることなんですよ。

今回はこのニュースを深掘りしながら、これから「生き残るビジネス」と「消えるビジネス」の違いを、越境ECの現場で培ってきた僕の視点から整理していきたいと思います。

自動車業界の巨額減益が示す「売れているのに儲からない」構造

まず、今何が起きているのかというと、一言で言えば「売れているのに、儲からない」状態なんですよね。トランプ政権時の関税引き上げが主な原因で、日本の自動車大手7社は半年で合計約1.5兆円もの利益を減らしました。主な対象はアメリカ向け輸出車両で、関税率が引き上げられた結果、販売価格に転嫁できず、原価を自社で吸収する形になったんです。結果として、売上はあっても利益が直接的に削られている、ということなんですよね。

なぜ自動車業界は関税の影響を大きく受けたのか?

なぜ自動車業界がこれほど大きなダメージを受けたのか。理由はシンプルに見えて、実は根が深いんです。まず一つは、アメリカ依存度の高さですね。北米市場は日本車メーカーにとって最大の収益源ですから、そこが揺らぐと全体への影響は甚大です。

次に、価格転嫁が難しいという点。関税が上がったからといって、すぐに値上げすると、競争の激しい市場ではシェアを失うリスクがあります。薄利多売の構造だと、値上げは死活問題になるわけです。そして、グローバルサプライチェーンの複雑さも影響しています。関税が一部の工程だけでなく、部品調達から最終製品まで、全体のコストに波及してしまうんですよ。つまり、関税は「一点の税」ではなく、ビジネス全体の「構造コスト」として重くのしかかってくる、ということなんです。

ニュースに表れない「本当のダメージ」とは?

ニュースで報じられるのは「減益」という数字だけですよね。でも、僕が最も危惧しているのは、数字にはすぐ表れない“本当のダメージ”なんです。減益の裏側では、新規投資の凍結や、EV(電気自動車)や次世代技術開発の遅延、さらに人件費や研究開発費の圧縮といったことが同時に起きているはずなんですよ。

これって、中長期的には「競争力そのもの」が削られていくことを意味します。一度失った投資や技術開発のリードは、そう簡単に取り戻せるものではありません。目先の利益が減るだけでなく、将来の成長の芽を摘んでしまうことになりかねない、と僕は見ています。

この構造変化は越境ECセラーにも無関係ではない

「これは大企業の話で、僕らには関係ないでしょ?」って、もしそう思っているなら、それはちょっと危険なサインかもしれません。むしろ、この構造変化の直撃を受けるのは、僕らのような越境ECセラーや中小企業じゃないかと思うんです。

例えば、関税(輸入国で課される税金)やVAT(付加価値税)、DDP(Delivered Duty Paid、関税・消費税込みの価格設定)対応の複雑さで、せっかくの利益が消えてしまうケースは、うちの会社でも実際に経験してきました。値上げしようにも、価格競争に巻き込まれて利益を圧縮せざるを得ない状況も多々あります。さらに、制度変更に気づかない、あるいは対応できないセラーから、どんどん市場から脱落していく。規模こそ違いますが、起きていることは自動車業界と全く同じ構造なんですよね。

生き残る企業・セラーが持つ共通点

じゃあ、こういう厳しい時代に生き残る企業やセラーは何が違うのか?ここはもう、はっきりと分かれていると僕は感じています。共通点はいくつかありますね。

まず、関税などのコスト増が来た場合を事前にシミュレーションしていること。これはもう、ビジネスの前提として考えるべきことです。そして、売上ではなく「利益率」で商品を見る視点。売上高は大きくても、利益率が低い商品は、ちょっとした外部環境の変化で一気に赤字に転落しますからね。

さらに、特定の国や市場、配送方法に依存せず、分散させること。これもリスクヘッジとして非常に重要です。うちでも、特定の国に売上が集中しないよう、常に市場のバランスを見ています。そして何より、「制度変更を一時的な問題」ではなく、「前提条件の変化」と捉えていること。これが一番大きいかもしれません。変化に対応できないと、あっという間に置いていかれるのが今の時代ですから。

越境EC経営者が考える「これからのビジネス」の軸

僕の視点から言わせてもらうと、関税や制度変更は「利益を削る単なるイベント」ではないんです。むしろ、それは「ビジネスモデルを選別するフィルター」だと思っています。

具体的には、価格競争型、薄利前提、そして制度依存型のビジネスモデルは、真っ先に苦しくなるでしょう。これからの時代は、「売上」を追いかけるよりも、「残る利益」を軸にビジネスを考える時代になっていくと強く感じています。これは越境ECに限らず、あらゆるビジネスに共通する、非常に重要な視点だと僕は考えています。

僕も常にこの視点を持って、これからのビジネスを考えていますし、皆さんにもぜひ、ご自身のビジネスを「残る利益」というフィルターを通して見つめ直してみてほしいなと思います。


FAQ

Q.自動車業界の減益は越境ECにどう影響しますか?
自動車業界の減益は、売上があるのに利益が上がらない「構造的な問題」を示唆しており、越境ECでも関税やVAT、DDP対応などで同様に利益が削られるリスクがあることを教えてくれます。規模が違うだけで、ビジネスモデルの脆弱性が露呈する点は共通しています。
Q.越境ECで生き残るために必要なことは何ですか?
生き残るためには、関税などのコスト増を事前にシミュレーションし、売上よりも「利益率」を重視すること、特定の国や配送方法に依存せず市場を分散させること、そして制度変更を「前提条件の変化」と捉え、柔軟に対応することが重要です。
Q.「売上」より「残る利益」を重視するとはどういう意味ですか?
これは、単に売上高を最大化するだけでなく、最終的に手元に残る利益額を最大化する視点を持つということです。高売上でも利益率が低い商品は、外部環境の変化に弱く、ビジネスの持続可能性を損なうリスクがあるため、利益率を軸にビジネスを再構築するべきだということです。
Q.DDPとは何ですか?越境ECにおいてなぜ重要ですか?
DDP(Delivered Duty Paid)は「関税込み持ち込み渡し」を指し、売主が輸入国での関税や消費税、配送費用まで全て負担する取引条件です。越境ECでは、購入者が予期せぬ関税を支払う手間や不満をなくし、顧客体験を向上させるために重要な対応となります。
Q.グローバルサプライチェーンの複雑さが越境ECに与える影響は?
グローバルサプライチェーンの複雑さは、関税などのコストが一部の工程だけでなく、原材料調達から最終製品の配送まで全体に波及し、予期せぬコスト増を引き起こす可能性があります。これにより、利益率の圧迫やビジネスモデルの再考を迫られることがあります。

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