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2026.07.16AIエージェンティックコマース自動決済

「エージェンティックコマース」で自動決済の未来は?越境EC経営者が語るAIと買い物の新常態

AIによる自動決済「エージェンティックコマース」はどこまで進化するのか。越境EC経営者・荒木淳平が、その可能性と現実、そして「人間の判断」が不可欠な理由を語ります。

CHAPTERS

  • 00:00エージェンティックコマースにおける決済権の行方
  • 00:50AIが「カートに入れるまで」を代行する未来
  • 02:10海外の決済大手も動くエージェンティックコマースの現在地
  • 03:00AIによる会社設立シミュレーション
  • 04:00エージェンティックコマースが真価を発揮する「非日常」領域
  • 05:30歯医者選びから見るAIの「選ぶ」力
  • 07:20越境ECにおけるエージェンティックコマースの可能性
  • 08:00ローカルAIの台頭と決済の未来
  • 08:30日本の決済業界の課題と期待

AIが私たちの買い物を自動で代行してくれる「エージェンティックコマース」という概念が注目されています。AIが情報収集から商品の選定、さらには決済まで自律的に行う未来が来る、という話を聞くと、すごく便利になるんだろうなと思う反面、ちょっとした怖さも感じるんですよね。

僕自身、越境ECの現場で日々変化を肌で感じているんですが、このエージェンティックコマースがどこまで私たちの生活に入り込んでくるのか、そして決済のあり方がどう変わっていくのか、今回はそんな話をしていこうと思います。

エージェンティックコマースとは何か?AIはどこまで「買い物」を代行するのか

エージェンティックコマースは、AIが私たちの代理人(エージェント)となって、情報収集から商品の選定、さらには購入手続きまで自律的に行う仕組みを指します。いわば、AIが私たちの代わりに買い物をしてくれるようなものですね。これによって、僕たちの生活は劇的に便利になるんじゃないかと言われています。

例えば、初めて学校に入学する時や、冠婚葬祭のような特別な場面って、何を買えばいいか分からなくて困ることってありますよね。そういった「ややこしい買い物」の時に、AIが適切な商品をリストアップしてくれたら、すごくありがたいと思うんですよ。人間だと情が入ったり、選びきれなかったりする部分も、AIなら客観的に判断してくれますからね。

ただ、僕が思うのは、AIがそこまで代行するのは「カートに入れるまで」が現実的じゃないか、ということです。確かに、最適なものを選んでくれるのは便利ですが、普段の買い物の楽しみまでAIに奪われてしまうのは、ちょっと違うんじゃないかなと。ショッピングって、人間の楽しみの一つでもありますからね。そこをAIが全部やってしまうのは、楽しみを一つ奪っているようなものだと思うんですよ。

EC・オンライン物販EC・オンライン物販

なぜAIによる自動決済には「人間の判断」が不可欠なのか

AIが商品をカートに入れるところまではスムーズにやってくれるとしても、最終的な「決済」までAI任せにするのは、僕はかなりハードルが高いと感じています。さすがに、何でもかんでもAIが勝手に買ってきてしまうのは、困るでしょ?

ここには、倫理的な問題や、日本の法律的な側面も大きく関わってくると思うんです。例えば、AIに「会社を設立したい。予算40万円で、必要なものを全て揃えて、最適な司法書士を選んで手続きまで済ませて」と指示を出すケース。これは、人間が明確な予算と目的を設定し、最終的に「ポチッ」と実行を承認する形であれば、成り立つと思うんですよ。人間が決定権を持つ部分が残っていますからね。

でも、「何々を買いたい」とだけ言って、人間の判断が一切入らないままAIが勝手に決済まで進めてしまうのは、今の日本の法律ではまず無理じゃないかなと。何かしらの形で弾かれるはずです。もちろん、50年後の未来で、AIが脳に組み込まれるような時代になれば話は別かもしれませんが、現状ではどこかに人間の最終判断が入るべきだと僕は思っています。

経営者の視点経営者の視点

海外の決済大手も動く「エージェンティックコマース」の現在地

海外では、一部でAIが決済まで進む方向で動きが出ているのも事実です。特に、VisaやMastercardといった国際ブランドに加え、Stripeのような決済サービスプロバイダーも、エージェンティックコマースの可能性を探っているみたいですね。

僕の感覚では、VisaやMastercardが独自にそこまで深く入り込むというよりは、Stripeのような決済プラットフォームが、AIとの連携を強化してハブとなる形で進化していくんじゃないかと見ています。Stripeは、様々な決済方法を繋ぐ役割を担っていますから、AIが最適な決済方法を選び、実行する上での重要なインフラになり得ると思うんですよ。

ただ、これもあくまで「一部」の話で、全体がそうなるというよりは、特定のニーズに特化した形で発展していくんじゃないかな、というのが僕の正直な見解ですね。特に、複雑なものや、専門知識が必要なものを購入する際に、AIのサポートが活きる場面は多いと思います。

エージェンティックコマースが真価を発揮する「非日常」領域

僕がエージェンティックコマースと特に相性が良いと考えているのは、日常的な買い物よりも、むしろ「非日常」や「儀式」に関わる領域ですね。例えば、葬儀や結婚式といったイベントは、専門知識が必要で、かつ感情的な要素も大きいからこそ、AIの客観的なサポートが役立つ場面が多いんじゃないでしょうか。

「AI坊主」なんて言葉も出てきましたけど、戒名選びや、寺院とのやり取りなど、これまで「言い値」になりがちだった部分も、AIが最適な選択肢を提示してくれるなら、ユーザーにとっては大きなメリットになりますよね。結婚式の準備なんかも、予算や好みを伝えれば、AIが会場から衣装、演出までトータルで提案してくれる未来は、十分に考えられると思います。

旅行もそうですね。予算と行きたい場所、立ち寄りたいポイントを設定すれば、AIが最適なルートや宿泊施設、アクティビティを組み合わせてくれます。楽天トラベルやAgodaといった大手サービスが、こういったAIエージェント機能を導入するのは時間の問題じゃないかなと僕は見ています。決済の手前までをAIがやって、最後に人間が「ポチッ」と承認する形ですね。

あと、僕が個人的に「これは便利だな」と思うのは、歯医者選びみたいなケースです。「この近くでブリッジが得意な女医さんの歯医者はどこ? 口臭レベル2の先生は嫌だな」みたいな、すごく個人的で細かい要望ってあるじゃないですか。僕も昔、のり塩の匂いがする歯医者さんで、毎回「またのり塩だ…」と思いながら治療を受けていた経験があって(笑)。そういう、感覚的な「除外条件」までAIが考慮して、最適な選択肢を提示してくれるなら、すごく助かると思うんですよ。

越境ECにおけるエージェンティックコマースの可能性

僕が事業として関わっている越境ECの領域でも、エージェンティックコマースは大きな可能性を秘めていると感じています。例えば、海外に荷物を送りたいけど、どう手続きすればいいか分からない、という時。送りたいものの写真を撮って、AIに「最適な方法で、手配から決済までお願い」と指示すれば、梱包だけして待っていればいい、みたいな未来はすごく楽じゃないですか。

これは、まさに僕たちが苦手な分野をAIが補完してくれる、という典型的な例だと思います。複雑な関税や輸送規制、最適な配送業者選びなど、AIの得意分野ですよね。そういった「不便」や「分からない」を解消してくれる方向に、テクノロジーは進化していくと僕は信じています。

最近では「ローカルAI」という、特定の企業や個人のデータベースを活用して、よりパーソナルな情報を提供してくれるAIも注目されています。例えば、「6年落ち以内で黒いミニバン、東京近辺で探して」といった具体的な条件で、AIが最適な車を選んでくれる。そこから先の決済まで繋ぐかどうかは、また別の話になりますが、「選ぶ」という部分では、AIが圧倒的な力を発揮するんじゃないかなと考えています。

日本の決済業界の課題と未来への期待

海外の決済サービスがエージェンティックコマースの領域で活発に動いているのを見ると、正直、日本のサービスが入ってこないのが少し寂しいなと感じることもあります。もちろん、三井住友系がSquareのような端末決済サービスを展開していますが、ECの分野ではまだ海外勢に一日の長があるのは否めません。

AIがサイトをクロールして、決済方法や限度額などの情報を自動で取得し、最適な決済ルートを判断する。そんな時代になった時、日本の決済サービスがどれだけ対応できるか、は今後の大きな課題だと僕は思っています。データの入力なしに、AIが視覚的に情報を読み取って処理できてしまう時代ですからね。

ただ、最近は日本の大手企業も集まってAI開発に取り組んでいるというニュースも聞きます。国産のAIサービスが増えてくれば、決済の分野でもそうした連合体が生まれて、世界と戦えるサービスが出てくる可能性もあるんじゃないかと期待しています。使う側としては、便利で安全なら正直何でもいいやって感じもしますけどね(笑)。

エージェンティックコマースの進化は、僕たちの生活を大きく変える可能性を秘めています。便利さと引き換えに、どこまでをAIに任せるのか、どこに人間の判断を残すのか。そのバランスを考えながら、今後の動向を追っていくことが重要だと僕は思っています。引き続き、この分野の新しい情報にアンテナを張っていきたいですね。

FAQ

Q.エージェンティックコマースとは何ですか?
AIがユーザーの代理人となり、情報収集から商品の選定、購入手続きまで自律的に行う仕組みです。まるでAIが私たちの代わりに買い物をしてくれるようなイメージですね。
Q.AIが自動で決済まで行う未来は来るのでしょうか?
現時点では、最終的な決済までAI任せにするのは難しいと僕は考えています。倫理的な問題や法的な制約があり、人間が最終的な承認を行う形が現実的だと見ています。
Q.エージェンティックコマースはどんな買い物で役立ちますか?
学校入学や葬儀、会社設立準備といった「ややこしい買い物」や、旅行、歯医者選びのような個人の細かい要望に応える場面で、AIの客観的な選定能力が特に役立つと思いますね。
Q.なぜAIに「選ぶ」機能が期待されるのですか?
人間だと情が入ったり、情報収集に時間がかかったりする部分を、AIなら客観的かつ効率的に最適な選択肢を提示してくれるからです。特に複雑な条件での絞り込みに強みがありますね。
Q.越境ECの分野でエージェンティックコマースはどのように活用されますか?
海外発送の手続きや最適な配送方法の選定など、複雑で専門知識が必要なタスクをAIが代行することで、ユーザーの負担を大幅に軽減できる可能性があります。
Q.日本の決済サービスは、この分野で遅れをとっているのでしょうか?
海外の決済大手と比べると、エージェンティックコマースの領域での動きはまだ限定的だと感じています。ただ、日本の大手企業もAI開発に力を入れているので、今後の巻き返しに期待したいですね。

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