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2026.01.19越境ECアートトイラブブ

アートトイ『ラブブ』ブームの終焉から学ぶ:越境EC経営者が語る、現代の流行と企業戦略

人気アートトイ「ラブブ」のブームから、現代の流行が生まれては去るメカニズムを解説。企業が直面する課題と、越境ECセラーがブームをビジネスチャンスに変える戦略を、JP.Company代表の荒木淳平が語ります。

人気アートトイ「ラブブ」のブームが落ち着いた、という話を聞くことが増えました。僕らが熱狂したあの盛り上がりは、一体何だったんだろう?そして、なぜ現代の流行はこんなにも早く生まれては去っていくのか。今回は、僕自身の経験も踏まえながら、このブームのメカニズムと、企業や越境ECセラーがどう向き合うべきかを深掘りしてみたいと思います。

「ラブブ」ブームが示す現代の消費トレンドとは?

ラブブのブームは、現代の消費者が「希少性」に強く惹かれる傾向を示しています。

僕らがラブブでワーキャー言っていたのは、去年の9月か10月頃だったと思うんですよね。でも、それって実は世間的には少し遅かったくらいで、今年の春夏にはもうかなり流行っていたんじゃないかな。当時、とにかく「手に入らない」というのが一番の特徴だったんです。どこにも売ってなくて、抽選販売とかも多かったですよね。この「買えない」という状況が、かえって人々の購買意欲を煽り、ブームに火をつけたんだと感じています。

うちのライブコマース(SNSなどを活用したライブ配信形式のEコマース)のチャンネルを見ていても、ラブブの取り扱いが減ってきているのは明らかです。かつては扉絵にもなっていたラブブが、今ではほとんど見かけなくなりました。これは、ブームが一段落した明確なサインの一つなんです。ライブコマースはリアルタイムの消費動向を映す鏡なので、とても良い指標になりますね。

ライブコマースの配信ライブコマースの配信

なぜ現代のブームは「短命」なのか?

現代のブームが短命なのは、SNSによる情報拡散の加速と、人々の「マウント欲求」が背景にあると考えています。

最近だと、ボンボンドロップシールなんかもすごく流行っていますよね。うちの子も集めているんですけど、これもやっぱり「売ってない」から欲しい、という流れが強いみたいです。昔から立体シール自体はあったと思うんですけど、特定のキャラクターやデザインが希少性を持つことで、爆発的な人気につながっています。そして、シール交換の際に「シールのレート」で優劣がつく、なんて話を聞くと、やっぱり「持っていることの優位性」を求める心理が働いているんだなと感じます。

日本人って、特に「同調圧力」に弱いというか、流行に乗りやすい民族性があると思うんです。この傾向は、中国や韓国といった東アジア系の国々にも共通していると感じますね。SNSが発達した現代では、流行の情報が瞬く間に広がり、あっという間にみんなが飛びつく。でも、その分飽きるのも早い。テレビ番組で、いまひとつ売れてないタレントが「今これが流行ってるんですよ」と言い始めたら、もうブームは終わりの始まりだ、なんて肌感覚で思っています。SNSの素人の方が、芸能人よりも圧倒的に早く流行をキャッチしているんですよね。

EC・オンライン物販EC・オンライン物販

企業がブームに「振り回されない」ための戦略

現代の短命なブームに対して、企業は在庫コントロールや生産体制でリスクヘッジを講じる必要があります。

ブームの移り変わりが激しいと、企業としては本当にやりづらい。特に在庫のコントロールは、ものすごく難しい課題です。せっかく投資して工場で大量生産したのに、ブームが去ってしまえば、それが不良在庫になってしまうリスクがありますからね。昔のアパレル業界なんかは、同じ型の服を大量に作るのが主流だったと思うんですけど、今はもう違います。多品種少量生産、つまり、様々な種類のアイテムを少しずつ作ることで、一つの商品が売れ残るリスクを分散させているんです。売り切れたら終わり、というスタンスで、次々に新しいものを提供していく。これは、ブームが短命化した現代における、企業のリスクヘッジ戦略と言えるでしょう。

越境ECセラー・リユース事業者がブームを「味方につける」方法

越境ECセラーやリユース事業者は、ブームの激しい移り変わりをむしろビジネスチャンスと捉え、いち早く流行を察知することが重要です。

僕のようにeBayセラーとして活動している人や、せどり(安く仕入れて高く売るビジネスモデル)をしている人たちにとっては、流行り廃りが激しい市場はむしろチャンスが大きいと考えています。流行り始める前にいち早く仕入れて、ブームが到来したときに売る。この「差額」が利益になるわけですからね。だからこそ、「僕は流行り廃りには関係ない」なんて言っていられないんです。常にアンテナを張り、いち早くブームの兆候を察知する。これが商売のコツだと、僕は実感しています。

特に注目しているのは中国市場です。中国の人たちは流行にものすごく敏感なので、中国のライブコマースやECサイト(例えばタオバオなど)で何が売れ始めているかをチェックするのは有効な指標になります。SNS界隈での流行は非常に早く、それが世界に波及することも多いですからね。ブームの始まりをいち早く見極め、素早く行動に移すことが、現代の越境ECビジネスを成功させる鍵だと考えています。

まとめ

ラブブのブームが教えてくれたのは、現代の消費トレンドが「希少性」と「共感」に強く影響され、そしてそのサイクルが非常に速いということです。企業としてはリスクヘッジが不可欠ですが、僕たち越境ECセラーやリユース事業者は、このブームの波をいち早く捉え、ビジネスチャンスに変えることができます。常に市場の動向に目を光らせ、柔軟な戦略で挑んでいくことが、これからの時代を生き抜く上で何よりも大切だと、僕は思います。

FAQ

Q.アートトイ「ラブブ」のブームはなぜ終わったのですか?
ラブブのブームは、SNSでの情報拡散と希少性への欲求から生まれましたが、その情報サイクルの速さゆえに短命に終わりました。ライブコマースでの取り扱い減少も終焉のサインです。
Q.現代の流行が短命な理由は何ですか?
SNSによる情報拡散の速度、人々の「持っていることの優位性」を求める心理、そして同調圧力が主な理由です。情報が早く広がる分、飽きるのも早くなっています。
Q.企業はブームにどう対応すべきですか?
企業は在庫コントロールを徹底し、多品種少量生産へのシフトでリスクを分散させるべきです。ブームが短命化する中で、柔軟な生産体制が求められます。
Q.越境ECセラーはブームをどう活用できますか?
越境ECセラーは、流行り廃りの激しい市場をチャンスと捉え、いち早くブームの兆候を察知し、先行して仕入れることで利益を最大化できます。
Q.ブームをいち早く察知する方法はありますか?
中国のライブコマースやECサイト(タオバオなど)で何が流行り始めているかをチェックするのが有効です。SNS界隈の動向に常にアンテナを張ることが重要です。
Q.日本人はなぜ流行に乗りやすいのですか?
日本人は「同調圧力」に弱い民族性があり、社会的な流行に流されやすい傾向があります。これは東アジア系の国々にも共通する特徴だと僕は感じています。
Q.ライブコマースはブームの指標になりますか?
はい、ライブコマースはリアルタイムの消費動向を反映するため、ブームの始まりや終焉を察知する非常に有効な指標となります。取り扱い商品の変化に注目すると良いでしょう。

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