MONOSHARE
2026.09.01越境ECEU規制eBay

越境ECの潮目が変わる?EU「輸入商品75%違反」が示す新常識と日本セラーの活路

EUで輸入商品の75%が規則違反と判明。超低価格ECへの規制強化が越境ECのルールをどう変えるのか。日本セラーが取るべき戦略を解説します。

CHAPTERS

  • 00:00オープニングトーク
  • 00:27何が起きたのか?
  • 02:00なぜEUはここまで厳しくなったのか?
  • 03:40これ、eBayセラーにも関係ある?
  • 05:20eBay視点だと“追い風”な部分もある?
  • 06:40今後どうなるのか?
  • 08:30エンディング

EUが海外からの輸入商品に対して、大規模な調査結果を発表したのをご存知でしょうか。フランス当局が調査した海外EC商品のおよそ75%がEUの規則に違反していて、そのうち46%は「危険商品」と判断されたという、かなり衝撃的な内容でした。これは決して一部のプラットフォームだけの問題ではなく、僕らが取り組む越境EC全体のルールが大きく変わっていく、そんな潮目の変化を示すものだと感じています。

EUで何が起きているのか?輸入商品の75%が規則違反という衝撃

今回、フランス当局が実施したのは、主要な7つの海外ECプラットフォームから購入した600商品以上に対する検査です。その結果、実に75%もの商品がEUの安全基準や環境保護基準などの規則を満たしていなかったというんです。さらに驚くべきことに、そのうち46%は消費者に危害を及ぼす可能性のある「危険商品」と認定されてしまいました。

具体的に問題になったのは、感電や火災のリスクがある電化製品、誤飲の危険がある子供向け商品、化学物質が基準値を超過しているアクセサリー、そしてEUの衣類基準を満たさない衣料品など多岐にわたります。当局は「これは例外的な問題ではなく、ビジネスモデルそのものに起因する」とかなり強い表現を使っているんですよね。僕自身、この数値を聞いた時は、正直ここまで深刻なのかと驚きを隠せませんでした。

EC・オンライン物販EC・オンライン物販

なぜEUはここまで厳しくなったのか?背景にある「価格破壊」と「市場主導権」

EUがこれほどまでに輸入規制を厳しくしている背景には、TemuやSHEIN、AliExpressといった超低価格戦略を採るECプラットフォームの台頭があります。これらのプラットフォームは、驚くような安さで商品を供給し、瞬く間に市場シェアを拡大してきました。

しかし、EU側から見ると、「安すぎる海外商品がEU域内の市場を破壊している」という危機感があるんです。さらに、少額の輸入商品にかかる関税が免除される「小口輸入免税」制度が悪用され、不公平な競争環境を生み出しているという問題も指摘されています。つまりこれは単なる商品の安全性の問題だけでなく、価格破壊への対抗、EU域内企業の保護、そしてグローバル市場におけるルールの主導権争いという、複数の側面を持つ戦いなんですよ。EUは今、「安さ優先」から「安全性・責任重視」へと、明確に舵を切ろうとしているんだと思います。

真贋・コンディションのチェック真贋・コンディションのチェック

日本のeBayセラーも無関係ではない?今後起こりうる変化

「これは一部の超低価格ECの話で、日本の僕らには関係ないんじゃないか?」と思われる方もいるかもしれません。でも、僕はかなり関係してくるだろうと考えています。特に今後は、「ちゃんとした商品であるか」を客観的に証明できない商品については、販売が厳しくなる可能性があるからです。

具体的に今後起こりうる変化としては、輸入時の商品チェックの強化、製品がEUの安全基準を満たしていることを示す「CEマーク」の確認義務化、バッテリーや化学物質に関する規制の強化などが考えられます。最悪の場合、通関停止や返品増加につながるケースも出てくるかもしれません。EUは今後、「どこで作られたか」よりも「EU基準を満たしているか」をより重視するようになるでしょうね。

特に危険度が高いと予想されるのは、ノーブランドの電化製品や格安雑貨、出所が不明確な商品などです。一方で、日本製の商品や品質保証が明確なもの、真贋(本物か偽物か)がはっきりしているもの、そして中古の一点物などは、相対的に価値が上がる可能性も秘めていると見ています。実際にうちのセラーさんたちからも、こうした規制強化への不安の声は上がってきていますから、早めの対策が重要だと感じています。

信頼性が問われる時代に、eBayセラーは「追い風」に乗れるのか?

こうした規制強化の動きは、実はeBayセラーにとって「追い風」になる部分も大きいと僕は考えています。なぜなら、eBayは「安さだけ」で戦う市場ではないからです。eBayでは、セラーの信頼性、これまでの実績、購入者からの評価、商品のコレクション性、そして中古品としての価値が非常に重視されます。僕もMonoshareという事業を通して、そうした価値を日々実感しています。

EUが怪しい格安商品を締め付ければ締め付けるほど、「ちゃんとしたセラー」の価値は相対的に上がっていくはずです。特に日本のセラーは、その「日本品質」やユニークな「中古文化」、そして「真贋意識」の高さといった点で、大きなアドバンテージを持っているんですよ。今後は「何を売るか」だけでなく、「どれだけ安心して買えるか」という、信頼性が商品の価値を左右する重要な要素になっていくでしょうね。

今後の越境ECはどう変わる?「規制前提」のリスクヘッジ戦略

今後の越境ECは、「厳しくなる前提」でリスクヘッジをしていく時代になると思います。EUで起こりそうな変化としては、輸入検査の一層の強化、関税制度の変更、販売者やプラットフォームの責任拡大、危険商品の即時削除、さらにはAIによる商品監視なども進んでいくでしょう。

現在、EUはTemuやSHEIN、AliExpressといった大手プラットフォームへの調査も進めていて、もし違反が認定されれば、世界売上の最大6%という巨額の制裁金が課される可能性もあります。これはもう、「安ければ売れる」という時代ではなく、「安全性や信頼性をきちんと証明できるか」が問われる時代への転換点だと僕は見ています。

だからこそ、僕らeBayセラーも、今のうちから取り扱い商品の見直し、危険商材の回避、商品説明の強化、そして商品の出所管理などを徹底し、「規制前提」でビジネスを動かしていく必要があるんです。この変化をチャンスと捉え、信頼性の高い日本の商品を世界に届けるための戦略を練っていくことが、これからの越境ECで生き残るカギになるんじゃないかと考えています。


FAQ

Q.EUの輸入商品規制強化はなぜ始まったのですか?
TemuやSHEINなどの超低価格ECプラットフォームの台頭により、EU域内市場の破壊や小口輸入免税制度の悪用が懸念されたためです。安全性だけでなく、EU企業保護や市場ルールの主導権確保も目的とされています。
Q.越境ECにおける「小口輸入免税」とは何ですか?
少額の輸入商品に対して関税が免除される制度です。EUではこの制度が悪用され、不公平な競争環境を生み出していると問題視されています。
Q.CEマークとはどのようなものですか?
EU域内で販売される製品が、EUが定める安全、健康、環境保護に関する基準を満たしていることを示す表示です。今回の規制強化で、その確認がより厳しくなる可能性があります。
Q.日本のeBayセラーは今回のEU規制強化にどう対応すべきですか?
取り扱い商品の見直し、危険商材の回避、商品説明の強化、そして商品の出所管理を徹底することが重要です。EUの基準を満たしていることを証明できるよう準備を進める必要があります。
Q.品質が保証された日本製の商品は今後どうなりますか?
EUが安全性や信頼性を重視するようになることで、品質保証が明確な日本製の商品や真贋がはっきりしている中古一点物などは、相対的に価値が上がり、追い風になる可能性があります。
Q.超低価格ECプラットフォームが規制されると、eBayにはどんな影響がありますか?
eBayは「安さだけ」でなく、セラーの信頼性や実績、評価、商品のコレクション性が重視される市場です。怪しい格安商品が締め付けられることで、「ちゃんとしたセラー」の価値が向上し、追い風となる可能性があります。
Q.今後、越境ECで成功するために最も重要なことは何ですか?
「安ければ売れる」という時代から、「安全性や信頼性を証明できるか」が問われる時代へと変化します。規制を前提としたリスクヘッジ戦略と、信頼性の高い商品を提供し続けることが成功のカギです。

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