2024年秋、越境ECの利益を直撃する物流コストの壁:DHL値上げの背景とセラーが今すぐ取るべき対策
越境EC経営者・荒木淳平が語る、DHL送料3%値上げの背景とセラーへの影響。トランプ関税やインフレが物流コストを押し上げる中、利益を守るための具体的な対策を解説します。
CHAPTERS
- 00:00オープニングトーク
- 00:XX問題提起
- 00:YY値上げの背景と理由
- 00:ZZ今回の値上げ、どれくらい影響するのか?
- 01:AA他の配送会社も“追随”の可能性大
- 01:BB越境ECセラーが今やるべき対策
- 01:CCエンディング
越境EC事業を展開する皆さんにとって、物流コストは常に頭の痛い問題じゃないかと思います。特に最近は、そのコストがさらに上昇傾向にあるんですよね。9月からは大手国際配送業者であるDHLが送料を一律3%値上げすると発表しました。これは、越境ECセラーや法人にとっては無視できない大きな影響を与える話だと思っています。
僕自身、このニュースを聞いた時に「また来たか」というのが正直な感想でした。物流コストは利益に直結する部分なので、常にアンテナを張って情報収集しているんですけど、今回の値上げも複合的な要因が絡んでいて、決して一時的なものではないと感じています。今日は、この値上げの背景と、僕たち越境ECセラーが今すぐ取るべき具体的な対策について、僕の経験も踏まえながらお話ししたいと思います。
越境EC物流コスト上昇の背景に何があるのか?
今回のDHL値上げには、大きく分けて3つの背景があると考えています。どれも世界的な経済状況や国際情勢と密接に関わっているんですよね。
まず一つ目は、トランプ関税の影響です。米国向けの通関処理が以前にも増して複雑化しているんですよ。これによって、配送業者側の人件費や業務量が大幅に増加しているのが実情です。例えば、米国への税金表示や申告作業が細かく追加されていて、DHLのような大手もその対応に大きな負担を強いられているんですよね。これは僕らが普段、荷物を送るだけでは見えにくい部分ですが、確実にコストを押し上げている要因なんです。
二つ目は、世界的なインフレと人件費の上昇が挙げられます。燃料費はもちろんのこと、世界的に物価が上昇していて、物流業界でも人件費が上がり続けています。特に、航空貨物を扱う現場では、専門的なスキルを持つ人員の確保が年々難しくなっていて、採用コストも上がっていると聞いています。うちの会社でも、日本国内の物流パートナーと話していると、やはり人手不足と人件費高騰の話はよく出てきますね。
そして三つ目が、年末の物流ピークに向けた先行対応という側面です。例年11月から12月にかけては、ブラックフライデーやサイバーマンデーなど、eコマースの需要が爆発的に高まります。この時期は世界的に荷物が集中するので、配送能力を維持するためにも、事前に価格調整を行うという動きがあるんです。毎年1月から2月頃に値上げすることが多いんですけど、一気に上げるよりも段階的に上げていく方が、利用者へのインパクトが少ないという判断もあるんじゃないかと僕は見ています。
EC・オンライン物販
DHL 3%値上げが越境ECセラーの利益をどう圧迫するか?
今回の3%値上げは、一見すると小さな数字に見えるかもしれません。しかし、越境ECセラーの利益には決して小さくない影響を与えます。特に、低単価の商品を扱っているセラーにとっては、ダイレクトに利益を圧迫する要因になるでしょう。
例えば、送料が30ドルの場合、3%増えると単純に30.90ドルになりますよね。たった0.90ドルの違いですが、これが毎日、毎月、積み重なっていくと、年間でかなりの額になるんです。僕らのようなリユース品を扱うビジネスでは、商品の単価がそこまで高くないケースも多いので、この0.90ドルがそのまま利益を削り取る形になってしまいます。特にアメリカ宛の場合、トランプ関税と送料の値上げが「ダブルパンチ」となって、商品は「売れない」のではなく「儲からない」という非常に厳しい状況に陥る可能性があります。実際に、うちのクライアントさんからも「アメリカ向けの利益率がどんどん悪くなっている」という声が上がっていますよ。
国際物流・貿易
他の配送業者も追随する可能性は高いのか?
DHLが値上げを発表したことで、多くのセラーさんが「他の配送業者も値上げするんじゃないか?」と心配していると思います。僕の予測では、他の配送業者も追随する可能性は非常に高いと考えています。
FedExやUPSといった国際大手はもちろん、日本郵便なども含めて、物流コストの構造は基本的に共通しているんですよね。先ほどお話ししたトランプ関税による米国向け通関処理の増加や、世界的なインフレ、人件費の高騰といった要因は、特定の業者だけが抱える問題ではなく、業界全体に共通する負担です。実際に、業界内で情報交換をしていると、早ければ10月から11月にも他社が値上げを検討しているという話も耳にします。だからこそ、DHLだけの問題と捉えずに、来るべき全体的なコストアップに備える必要があるんです。
越境ECセラーが今すぐ取るべき具体的な対策とは?
では、このような状況下で、僕たち越境ECセラーは具体的に何をすべきなのでしょうか。いくつか実践的な対策を提案したいと思います。
【1】送料込み表示への切り替えを検討する
一つ目は、商品価格に送料を含める「送料込み表示」への切り替えを検討することです。購入者から見ると、送料が別でかかるよりも、最初から総額が提示されている方が安心感がありますし、値上げの影響を吸収しやすいというメリットもあります。ただ、商品の価格帯や競合との兼ね合いもあるので、慎重に検討する必要があるでしょう。
【2】配送方法別の利益率を再計算する
二つ目は、現在利用しているすべての配送方法について、改めて利益率を再計算することです。今回のDHLの値上げだけでなく、他の業者も値上げする可能性を考慮して、どの配送方法が最も効率的で、利益を確保できるのかを数字で把握することが重要です。僕らは定期的にこの計算をやり直して、最適な配送ルートを見直すようにしています。
【3】商品単価・数量を上げて利益率をカバーする
三つ目は、商品単価を上げるか、一度に送る商品の数量を増やして、相対的に送料の割合を下げる方法です。例えば、セット販売を強化したり、より高付加価値な商品を扱うことで、値上げ分を吸収する戦略ですね。これは、僕らがラグジュアリーリユース品を扱っているからこそ、特に意識している部分でもあります。
【4】アメリカ依存度を下げる
四つ目は、アメリカ市場への過度な依存を見直すことです。米国向けの関税と送料のダブルパンチは、利益率を大きく下げる要因になっています。成長著しいアジア市場やヨーロッパ市場など、他の国・地域への販路拡大を積極的に検討し、リスクを分散することも重要だと思います。うちも、数年前からアメリカ以外の市場開拓に力を入れていますよ。
【5】SpeedPAKなどeBay公式配送との比較もしておく
最後に、eBayを利用しているセラーであれば、SpeedPAKのようなeBay公式の配送サービスとの比較検討も忘れないでください。公式配送は、プラットフォームとの連携がスムーズで、コスト面でもメリットがある場合があります。常に複数の選択肢を持ち、状況に応じて最適なものを選べるように準備しておくことが肝心です。
まとめ:変化に対応し、利益を守るための戦略的思考を
越境ECを取り巻く環境は、本当に変化が激しいと感じています。今回のDHL送料値上げは、その変化の一つに過ぎません。しかし、ただ「値上げだから仕方ない」と諦めるのではなく、その背景を理解し、具体的な対策を講じることで、事業の利益を守り、さらに成長させるチャンスにもなり得ると僕は考えています。
コスト管理は、越境EC経営の要です。常に最新の情報をキャッチアップし、柔軟な戦略を立てていくことが、これからの時代を生き抜くセラーには不可欠だと強く感じています。僕も引き続き、現場の情報を発信していきたいと思っていますので、ぜひ皆さんも一緒にこの変化の波を乗り越えていきましょう。
FAQ
Q.DHL送料値上げの主な背景は何ですか?
Q.3%の値上げはどれくらい影響しますか?
Q.他の配送業者も値上げする可能性はありますか?
Q.越境ECセラーが今すぐできる対策は何ですか?
Q.なぜアメリカ市場への依存度を下げるべきなのですか?
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