MONOSHARE
2026.08.31越境EC物流コストDHL

越境EC物流コスト値上げの衝撃:DHL3%値上げから見るセラーの対策【荒木淳平】

越境ECセラーにとって避けられない物流コストの値上げ。DHLが9月から3%値上げする背景から、荒木淳平がセラーが今すぐ取るべき5つの具体的な対策までを解説します。

CHAPTERS

  • 00:00オープニングトーク
  • 00:00問題提起
  • 00:00値上げの背景と理由
  • 00:00今回の値上げ、どれくらい影響するのか?
  • 00:00他の配送会社も“追随”の可能性大
  • 00:00越境ECセラーが今やるべき対策
  • 00:00エンディング

越境ECビジネスを運営している皆さんにとって、物流コストの変動は常に大きな関心事だと思います。特に最近、DHLが9月から送料を一律3%値上げするというニュースは、多くのセラーにとって無視できない話ですよね。僕自身も、このニュースを聞いてすぐに「これは早急に対策を考える必要があるな」と感じました。

越境ECセラーに忍び寄る「物流コスト値上げ」の波

DHLが送料を値上げする背景には、いくつかの複合的な要因があります。僕が現場で見てきた感覚と照らし合わせても、やはり納得せざるを得ない部分が多いんですよね。

値上げの背景には「トランプ関税」と「インフレ」

一つ目の大きな理由は、米国向けの「トランプ関税」の影響です。これが通関処理を複雑化させていて、DHL側にとっては業務量の大幅な増加と人件費の上昇に直結しています。特に、米国向けの税金表示や申告作業が追加されたことで、彼らの負担は相当なものになっているはずです。実際に僕も、通関関連の書類作成が以前よりも手間になっているのを肌で感じています。

二つ目は、世界的なインフレと人件費の上昇です。燃料費はもちろん、物流業界全体で人材確保が難しくなっていて、特に航空貨物系の専門人員は常に不足気味です。人件費が上がれば、サービス提供価格に転嫁せざるを得ないのは、どの会社も同じだと思います。

そして三つ目の理由として、年末の物流ピークに向けた先行対応という側面もあります。例年11月から12月にかけては、eコマース需要がピークを迎える時期です。この時期に荷物が集中する前に、段階的に価格調整を行うことで、一気に大幅な値上げをするよりもインパクトを抑えたいという意図もあるんじゃないかと見ています。毎年1月や2月に一斉値上げがあることを考えると、今回は少し早い動き出しだと感じますね。

EC・オンライン物販EC・オンライン物販

3%の値上げが越境ECの利益に与える具体的な影響とは?

「たった3%?」と思う方もいるかもしれませんが、実際に計算してみると、その影響は決して小さくありません。例えば、送料が30ドルの場合、3%増で30.90ドルになります。一見するとわずかな差に見えますが、これが単価の低い商品を扱っているセラーさんにとっては、利益に直結してくるんですよ。

特にアメリカ宛の場合は、関税に加えて送料の値上げというダブルパンチになります。これによって、商品が「売れない」というよりは、「売れても儲からない」という状況に陥ってしまう可能性が高いんです。僕らも常に利益率をシビアに見ているので、この3%はかなり重くのしかかってくるな、というのが正直な感想ですね。

国際物流・貿易国際物流・貿易

他の配送業者も“追随”の可能性は高いのか?

DHLが値上げを発表したことで、「他の配送業者も値上げするのでは?」と心配しているセラーさんも多いと思います。僕の見立てでは、その可能性はかなり高いと考えています。

というのも、FedExやUPS、そして日本郵便といった主要な配送業者も、コスト構造はDHLと共通している部分が多いからです。特に、アメリカ向け関税処理の増加という負担は、どの配送業者にとっても同じ課題なんですよね。早ければ10月から11月にかけて、他社も値上げを検討する動きが出てくるんじゃないかと見ています。常に最新の情報をチェックしておくことが重要です。

越境ECセラーが今すぐ取り組むべき5つの対策

では、この値上げの波に対して、僕たち越境ECセラーは何をすべきでしょうか。僕が考える具体的な対策を5つご紹介します。

1. 送料込み表示に切り替えるか検討する

これは心理的な影響も大きいんですが、送料を商品価格に含めて「送料無料」と表示することで、購入者にかかる印象は大きく変わります。値上げ幅を吸収しつつ、顧客体験を損なわないための有効な手段の一つです。ただし、価格競争力とのバランスも重要なので、慎重に検討してみてください。

2. 配送方法別の利益率を再計算する

現在の配送方法が本当に最適なのか、改めて見直す良い機会です。DHLだけでなく、FedEx、UPS、日本郵便など、複数の配送業者を比較検討し、それぞれの配送先・商品サイズ・重量に応じた利益率を再計算してみてください。うちでも定期的にこの作業は行っています。

3. 商品単価・数量を上げて利益率をカバーする

単価の低い商品で利益が出にくい場合は、セット販売や高単価な商品の取り扱いを増やすことで、一つあたりの利益額を確保する方法があります。あるいは、一度に複数個購入してもらうためのインセンティブ設計なども有効ですね。

4. アメリカ依存度を下げる

アメリカ市場は非常に魅力的ですが、関税や送料の値上げが続く現状では、リスク分散も重要です。ヨーロッパやアジアなど、他の成長市場への販路拡大を検討するのも良い戦略だと思います。僕自身も、特定の国に依存しすぎないポートフォリオを意識しています。

5. SpeedPAKなどeBay公式配送との比較もしておく

eBayで販売しているセラーさんなら、eBay公式配送サービスであるSpeedPAK(スピードパック)なども選択肢に入れるべきです。費用対効果や配送スピード、追跡サービスの有無などを比較し、自身のビジネスモデルに最適な配送方法を見つけることが大切です。常に新しい選択肢に目を向ける柔軟な姿勢が求められますね。

物流コストの変動は、越境ECビジネスを続ける上で避けては通れない課題です。しかし、適切な対策を講じることで、利益を確保し、ビジネスを継続的に成長させることは十分に可能です。今回の値上げを、自身のビジネスモデルを見直す良い機会と捉えて、積極的に改善に取り組んでいきましょう。

FAQ

Q.DHLが送料を値上げする主な理由は何ですか?
米国向け通関処理の複雑化による業務量増加、世界的なインフレと人件費の上昇、そして年末の物流ピークに備えた先行価格調整が主な理由だと僕は見ています。
Q.3%の値上げはどれくらい越境ECの利益に影響しますか?
単価の低い商品では利益に直結し、特にアメリカ宛は関税と送料のダブルパンチで「売れても儲からない」状況になりやすいです。細かな利益率計算が必須だと考えています。
Q.他の配送業者も今後値上げする可能性はありますか?
はい、FedExやUPS、日本郵便などもDHLと共通のコスト構造を抱えているため、早ければ10月〜11月にも追随値上げをする可能性は高いと僕らは予測しています。
Q.送料値上げ対策として、まず何から始めるべきですか?
まずは現在の配送方法ごとの利益率を再計算し、どの商品がどれくらい影響を受けるかを把握することから始めるのが良いと思います。その上で対策を検討しましょう。
Q.アメリカ以外の市場に販路を拡大するメリットはありますか?
アメリカ市場への依存度を下げることで、特定国の関税や送料変動リスクを分散できます。ヨーロッパやアジアなど、他の成長市場も積極的に検討する価値は十分にあると僕は思いますね。
Q.送料込み表示に切り替える際の注意点はありますか?
送料込みにすることで顧客の心理的ハードルは下がりますが、商品価格が上がるため、競合との価格競争力を失わないよう、市場価格や利益率をよく分析して判断してください。

関連クエリ:

越境EC 物流コスト 値上げDHL 送料値上げ 越境EC越境EC 利益率 対策越境EC アメリカ 関税荒木淳平 物流コストeBay 物流 対策越境EC 配送方法 比較

CONTACT / VIEW SERVICES

SHARING JAPAN'S FINEST
WITH THE WORLD.

ご質問・お問い合わせがございましたら、お気軽にお問い合わせください。