越境ECは米国依存からの脱却へ?中国航空貨物の輸出先シフトとセラー戦略
米国市場の関税強化で越境ECの潮目が変わった。中国発航空貨物の動向から見えてくる、セラーが今取るべき具体的な戦略と、東南アジア・欧州市場の可能性を、JP.Company代表の荒木淳平が解説。
CHAPTERS
- 00:00オープニングトーク
- 00:00問題提起
- 00:00航空貨物と越境ECの新トレンド
- 00:00トランプ関税&デミニミス廃止が影響
- 00:00輸送企業の対応とANA決算から見るリアル
- 00:00今後の越境ECはどうなる?セラーが取るべき行動
- 00:00エンディング
越境ECのメイン市場は今もアメリカが中心なのは間違いないんですけど、正直、企業としては厳しい局面を迎えていると感じています。特に中国発の貨物で顕著な変化が見えてきていて、これが今後の越境ECの方向性を大きく左右するんじゃないかと思ってますね。
越境ECの輸出先、なぜ米国からシフトしているのか?
ここ最近、中国発の越境EC貨物で、米国向けが前年同月比で「44%減」という衝撃的な数字が出ているんですよ。一方で、欧州向けは「5割増」、アジア向けも堅調に伸びています。特に注目すべきは、東南アジアや中東、アフリカといった地域への貨物が増えている点ですね。これは、アメリカの税制強化が主な原因だと僕は見ています。
僕らが実際に現場で感じるのは、やはりアメリカ向けのビジネスが年々難しくなっているという現実です。コスト面だけでなく、規制や手続きの複雑さも増していて、特に中小規模のセラーにとっては大きな負担になっているんですよね。
EC・オンライン物販
トランプ関税とデミニミス廃止が越境ECに与える影響とは?
この輸出先シフトの大きな要因となっているのが、いわゆる「トランプ関税」と、もう一つ「デミニミス(少額免税制度)」の適用除外です。デミニミスというのは、少額の輸入貨物に対して関税や消費税を免除する制度のことなんですが、これが2025年5月2日以降、中国からの米国向け越境EC貨物には適用されなくなるんです。
これによって、アメリカ向け越境ECは明確に「コスト高」になります。具体的には、商品の値上がりはもちろん、関税申告の手間も大幅に増加するわけです。うちで扱っている商品でも、この影響はかなり大きく見ていますね。結果として、多くの企業が欧州やアジアへと出荷先をシフトせざるを得ない状況になっている、というのが実態だと思います。
経営者の視点
輸送企業は越境ECの変化にどう対応しているのか?
この越境ECのトレンド変化は、輸送企業にも大きな影響を与えています。例えば、ANAHDの決算を見ると、国際線貨物収入は前年同期比で2%減っているのに、輸送量自体は2%増えているんですよ。これはどういうことかというと、中国発着便が減便された一方で、需要地が東南アジアなどの地域に移動し、単価の低い貨物が増えたことで、収入が減少したと分析できるんです。
物流業界の声を聞くと、特定の地域へのチャーター便の需要が増えたり、配送効率とコストを重視して出荷戦略を見直す企業が本当に増えていると聞きます。実際に僕らも、配送パートナーとの連携をこれまで以上に密にして、いかに効率的かつ安定的に商品を届けられるか、日々試行錯誤しているところですね。
今後、越境ECセラーが取るべき行動とは?
では、僕たち越境ECセラーは、この変化に対してどう対応していくべきでしょうか。僕は、これまでの「アメリカ依存からの脱却」が必須だと考えています。具体的には、次の3つの行動が重要になってくるんじゃないでしょうか。
まず一つは、東南アジアや欧州といった新たな市場での商品選定とリサーチ強化です。それぞれの地域のニーズやトレンドをしっかり把握し、ターゲットに合った商品を展開していく必要があります。うちでも、現地のパートナーと組んで、情報収集に力を入れていますよ。
次に、配送コストと関税を加味した利益計算の再構築です。これまでと同じ感覚で価格設定をしていると、思わぬところで利益を圧迫される可能性があります。各国の税制や配送ルートごとのコストを細かく計算し、適切な販売価格を設定し直すことが求められますね。
そして最後に、自社配送体制の構築やSpeedPAKなどの活用による配送の安定確保です。特定の配送業者に依存するのではなく、複数の選択肢を持ち、状況に応じて最適な方法を選べるようにしておくことが、これからの越境ECには不可欠だと僕は考えています。
まとめ
今回の話を通して、越境ECを取り巻く環境が大きく変化していることを感じていただけたかと思います。特に中国発の航空貨物動向は、これからの越境ECの方向性を占う上で非常に重要な指標になります。アメリカ一辺倒だった時代は終わりを告げ、多角的な視点と戦略が求められるフェーズに入った、というのが僕の正直な見解ですね。eBaymagのようなツールを活用して、多国展開をスムーズに進めていくことも、これからのセラーには強くお勧めしたいです。
FAQ
Q.米国向け越境EC貨物が減っているのはなぜですか?
Q.デミニミスとは何ですか?
Q.越境ECで特に伸びている地域はどこですか?
Q.セラーは今後どのような戦略を取るべきですか?
Q.配送コストを抑える方法はありますか?
Q.なぜANAHDの国際線貨物収入は減ったのに輸送量は増えたのですか?
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