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2026.09.16越境EC物流コストDHL

越境ECを襲う物流コスト高騰の波:DHL値上げから読み解く対策と未来

DHLの送料値上げは越境ECセラーに大きな影響を与えます。トランプ関税、インフレ、人件費高騰が背景に。荒木淳平が具体的な対策を解説。

CHAPTERS

  • 00:00オープニングトーク
  • 00:30問題提起
  • 01:00値上げの背景と理由
  • 03:00今回の値上げ、どれくらい影響するのか?
  • 04:30他の配送会社も“追随”の可能性大
  • 06:00越境ECセラーが今やるべき対策
  • 08:00エンディング

越境ECビジネスを手掛ける皆さんにとって、物流コストは利益に直結する重要な要素ですよね。先日、DHLが送料の一律3%値上げを発表し、多くのセラーから不安の声が上がっています。これは単なる価格変更ではなく、越境ECビジネスの根幹を揺るがしかねない大きな変化だと僕は捉えています。

なぜ今、越境ECの物流コストは上昇しているのか?

DHLの値上げの背景には、いくつかの複合的な要因があります。これらはDHLに限らず、国際物流全体に共通する課題と言えるでしょう。

1. トランプ関税の影響と通関処理の複雑化

まず挙げられるのが、米国における「トランプ関税」の影響です。これにより、米国向けの通関処理が以前にも増して複雑化しています。具体的には、税金表示や申告作業が細かくなり、DHL側の業務量が大幅に増加しているんですよ。当然、それを処理するための人件費も上昇します。僕も現場で感じているんですけど、通関書類のチェックは本当に細かくなりましたね。ちょっとしたミスで遅延したり、追加費用が発生したりするケースも増えているんですよ。

2. 世界的なインフレと人件費の高騰

次に、世界的なインフレとそれに伴う燃料費や人件費の上昇が挙げられます。特に航空貨物を扱う業界では、専門的なスキルを持つ人員の確保が年々難しくなっていて、その分のコストが運賃に転嫁されているのが実情です。これは、僕たちが普段使うガソリンが高くなるのと同じ構造で、避けられないコスト増なんですよね。

3. 年末の物流ピークに向けた先行対応

そして、もう一つ見逃せないのが「年末の物流ピーク」に向けた先行対応という側面です。例年11月から12月にかけては、eコマース需要が最も高まる時期で、物流網への負荷が集中します。DHLとしては、このピークに備えて安定的なサービスを提供するため、段階的に価格調整を行っているのだと思います。毎年1月から2月に一気に値上げするよりも、こうして段階を踏んでいく方がセラーへのインパクトは少ない、という判断もあるんじゃないでしょうか。

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3%の値上げが越境ECセラーの利益をどう圧迫するか?

「たった3%」と思う方もいるかもしれませんが、越境ECセラーにとっては決して無視できない数字です。例えば、送料が30ドルの場合、3%増で30.90ドルになります。この0.90ドルの差が、特に単価の低い商品や、薄利多売でビジネスをしているセラーにとっては、利益に直結する大きな痛手となります。

うちでも、利益率がギリギリの商品でこの3%が乗ると、もう採算が合わなくなってしまう。だから、値上げ前にしっかり計算し直すことが本当に大事なんです。特にアメリカ宛ては、トランプ関税に加えて今回の送料値上げと、まさに“ダブルパンチ”の状態。これにより、「売れない」のではなく「儲からない」という状況に陥るセラーが増える可能性が高いと僕は見ています。

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DHLに続くか?他社も値上げに踏み切る可能性

DHLが値上げに踏み切ったということは、他の主要な配送業者も追随する可能性が高いと僕は考えています。FedEx、UPS、そして日本郵便といった各社も、DHLと同様のコスト構造を抱えているからです。

特に、米国向けの関税処理の増加や、世界的な人件費・燃料費の高騰といった要因は、どの配送業者にとっても共通の負担です。僕もいろんな業者さんと話す機会があるんですけど、やっぱり皆さん、人件費や燃料費の高騰には頭を抱えていますね。DHLが動けば、早ければ10月から11月にも他社が値上げを検討する、という声も聞こえてきています。これはもう、業界全体の大きな流れだと理解しておくべきでしょう。

越境ECセラーが今すぐ取るべき具体的な対策とは?

このような状況下で、越境ECセラーが手をこまねいているわけにはいきません。僕が考える、今すぐ取るべき具体的な対策を5つご紹介します。

【1】送料込み表示への切り替えを検討する

送料を別途請求するのではなく、商品価格に送料を含めた「送料込み表示」に切り替えることを検討してみてください。これにより、顧客は最終的な支払い総額を把握しやすくなり、購入への心理的ハードルが下がります。また、送料の値上げ分を商品価格に転嫁しやすくなるというメリットもありますね。

【2】配送方法別の利益率を再計算する

現在利用しているすべての配送方法について、改めて利益率を詳細に計算し直してください。どの配送方法でどの地域に送ると、どれくらいの利益が残るのかを正確に把握することが重要です。うちでは、まず利益率の再計算を徹底しました。これを可視化するだけでも、次に打つべき手が見えてくるんですよ。

【3】商品単価・数量を上げて利益率をカバーする

もし可能であれば、商品単価を上げるか、セット販売などで一度に購入される数量を増やす工夫をしてみてください。これにより、送料の割合を相対的に下げ、全体の利益率をカバーできる可能性があります。例えば、低単価の商品ばかりを扱っている場合は、高単価の商品もラインナップに加えることを検討するのも良いでしょう。

【4】アメリカ依存度を下げる

米国市場は魅力的ですが、今回の値上げや関税の影響を考えると、リスク分散が非常に重要です。カナダ、オーストラリア、ヨーロッパなど、他の有望な市場への展開を積極的に検討し、アメリカへの依存度を下げることをお勧めします。市場を広げることで、特定の国でのコスト増リスクを軽減できます。

【5】SpeedPAKなどeBay公式配送との比較検討もする

eBayで販売されている方は、eBay公式の配送サービスであるSpeedPAK(スピードパック)など、他の配送オプションとの比較検討も忘れないでください。公式サービスは、コスト面で優位性があったり、特定の地域への配送で強みを発揮したりする場合があります。僕たちも常に新しい選択肢がないかアンテナを張っています。

まとめ

越境ECにおける物流コストの上昇は、今後も続く可能性が高いと見ています。しかし、変化を悲観するだけでなく、それを機会と捉えてビジネスモデルや戦略を見直すことが、これからの越境ECセラーには求められるでしょう。今回ご紹介した対策を参考に、ぜひ皆さんのビジネスをさらに強くしていってください。

FAQ

Q.DHLの値上げはいつからですか?
2023年9月から一律3%の値上げが実施されています。これは国際物流コスト全体の変動を反映したものです。
Q.値上げの主な原因は何ですか?
主な原因は、米国におけるトランプ関税による通関処理の複雑化、世界的なインフレと燃料費・人件費の高騰、そして年末の物流ピークに向けた先行対応です。
Q.他の配送業者も値上げしますか?
FedEx、UPS、日本郵便などもDHLと同様のコスト構造を抱えているため、追随して値上げする可能性が高いと予想されています。
Q.3%の値上げはどれくらい影響しますか?
例えば送料30ドルの場合、3%増で30.90ドルとなり、特に単価の低い商品や薄利多売のセラーにとっては利益に直結する大きな影響があります。
Q.越境ECセラーが取るべき対策は何ですか?
送料込み表示への切り替え、配送方法別の利益率再計算、商品単価・数量を上げて利益率をカバー、アメリカ依存度の低減、SpeedPAKなど他配送サービスとの比較検討が挙げられます。
Q.アメリカ以外の市場に目を向けるべきですか?
はい、米国市場への依存度を下げるため、カナダ、オーストラリア、ヨーロッパなど他の有望な市場への展開を検討し、リスク分散を図ることが重要です。
Q.SpeedPAKとは何ですか?
SpeedPAKはeBayが提供する公式の配送サービスの一つです。コストや配送地域において優位性を持つ場合があるため、比較検討することをおすすめします。

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