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2026.07.28越境ECEU規制eBay

EUの越境EC規制強化が変える市場の未来:Temu、SHEINだけじゃない、eBayセラーが今すべきこと

EUで輸入商品の75%が規則違反と判明。TemuやSHEINに代表される超低価格ECへの規制強化は、越境EC市場全体のルールを変えつつあります。この変化に日本のeBayセラーはどう対応すべきか、荒木淳平が解説。

CHAPTERS

  • 00:00オープニングトーク
  • 00:00①何が起きたのか?
  • 00:00②なぜEUはここまで厳しくなったのか?
  • 00:00③これ、eBayセラーにも関係ある?
  • 00:00④eBay視点だと“追い風”な部分もある?
  • 00:00⑤今後どうなるのか?
  • 00:00エンディング

欧州連合(EU)で今、越境ECを取り巻く環境が大きく変わろうとしているのをご存知でしょうか。フランス当局の調査で、輸入商品の75%がEUの規則に違反し、そのうち46%が「危険商品」と判定されたという衝撃的なニュースが飛び込んできました。これは決して他人事ではありません。TemuやSHEINといった超低価格ECプラットフォームだけではなく、越境EC全体に大きな波紋を広げる可能性を秘めていると僕は見ています。

EUで何が起きているのか?

実際にフランス当局が行った調査では、7つの海外ECプラットフォームから600商品以上を検査した結果、75%がEUの規則を満たしていなかったという事実が明らかになりました。さらにそのうち46%は、消費者に直接的な危険をもたらす「危険商品」と判断されたんです。これはかなり深刻な数字だと僕は思いますね。

具体的に問題視されたのは、感電や火災リスクのある電化製品、誤飲の危険がある子供向け商品、化学物質が基準値を超過しているアクセサリー、そしてEUの安全基準を満たさない衣類など多岐にわたります。当局はこれを「例外ではなくビジネスモデルの問題」とかなり強い言葉で指摘しているんですよ。つまり、単なる個別の不良品というよりも、ビジネスの仕組み自体に問題があると考えているわけです。

EC・オンライン物販EC・オンライン物販

なぜEUは規制を厳しくしているのか?

EUがここまで厳しくなった背景には、Temu、SHEIN、AliExpressといった超低価格戦略を展開する海外ECプラットフォームの台頭があります。これらのプラットフォームが提供する安価な商品が、EU域内の市場を破壊しているという危機感を、EU側は強く持っているんですね。僕もこの業界で長くやっていますが、正直、価格競争だけでは限界があると感じる場面は少なくありません。

さらに、小口輸入免税制度が悪用され、不公平感が生まれているという問題もあります。これは単に商品の安全性を確保するだけの話ではなく、価格破壊からEU企業を保護し、市場ルールの主導権をEUが握ろうとする、戦略的な戦いの一環だと僕は捉えています。EUは今、「安さ優先」から「安全性・責任重視」へと、明確に舵を切り始めたんだと理解すべきでしょう。

真贋・コンディションのチェック真贋・コンディションのチェック

日本のeBayセラーは無関係ではないのか?

正直なところ、日本のeBayセラーも今回のEUの動きとは無関係ではいられません。むしろ、かなり関係があると考えています。特に今後、「ちゃんとしているか」を明確に証明できない商品は、EU市場での流通が厳しくなる可能性があります。これは僕らがこれまで培ってきた「日本の品質」という強みを活かすチャンスでもあるんですが、同時にリスクも増えるということなんですよ。

具体的に今後あり得る影響としては、商品のチェック強化、CEマーク(製品がEUの安全基準を満たしていることを示す表示)の確認義務化、バッテリーや化学物質に関する規制の強化、さらには通関停止や返品増加などが考えられます。EUは今後、「どこで作られたか」よりも「EUの基準をきちんと満たしているか」をより重視するようになるでしょうね。

特に危険度が高まるのは、ノーブランドの家電製品、格安の雑貨、そして出所が不明確な商品などです。逆に、日本製、品質保証が明確、真贋がはっきりしている商品、そして一点物の中古品などは、その価値がさらに上がる可能性を秘めていると僕は見ています。僕らが扱うようなラグジュアリーリユース品やコレクターズアイテムは、この点で優位性があると感じています。

eBayセラーにとって追い風となる可能性もあるか?

今回のEUの動きは、eBayセラーにとって逆風ばかりではありません。むしろ、追い風になる可能性も十分に秘めていると僕は考えています。なぜなら、eBayは「安さだけ」で戦う市場ではないからです。eBayは、セラーの信頼、これまでの実績、顧客からの評価、商品のコレクション性、そして中古品の持つユニークな価値といった要素で勝負するマーケットなんですよ。

EUが「怪しい格安商品」を厳しく取り締まるほど、「ちゃんとしたセラー」として信頼を築いてきた僕らの価値は相対的に上がっていくはずです。特に日本のセラーは、世界的に評価されている「日本品質」、独特の「中古文化」、そして「真贋」に対する高い意識という点で、非常に相性が良いと僕は感じています。これからは「何を売るか」だけでなく、「どれだけ安心して買えるか」が、お客様にとっての重要な購買基準になっていくでしょう。

今後の越境ECはどう変わるのか?

今後、越境ECは「厳しくなる前提」でリスクヘッジをしていく時代になる、と僕は見ています。これまでの「とりあえず売ってみる」というアプローチでは通用しなくなる可能性が高いです。うちの会社でも、常に最新の規制情報を追うようにしていますね。

EUで今後起こりそうなこととしては、輸入検査のさらなる強化、関税制度の変更、販売者に対する責任の強化、プラットフォーム自体の責任拡大、危険商品の即時削除、そしてAIを使った商品監視の導入などが考えられます。現在、EUはTemu、SHEIN、AliExpressなどを実際に調査しており、もし違反が認定されれば、世界売上の最大6%という巨額の制裁金が課される可能性もあるんです。

つまり今後は、「安ければ売れる」という時代から、「安全性や信頼性をきちんと証明できるか」が問われる時代へと確実にシフトしていきます。だからこそ、eBayセラーの皆さんも、今のうちから取り扱い商品の見直し、危険商材の回避、商品説明のさらなる強化、そして商品の出所管理を徹底するなど、「規制される前提」で動いていく必要があると僕は思います。変化を先読みし、対応していくことが、これからの越境ECで生き残るための鍵になるでしょう。

FAQ

Q.EUで輸入商品の75%が違反したというニュースの背景は何ですか?
フランス当局の調査で、海外ECからの輸入商品の75%がEU規則違反、46%が危険商品と判明しました。これはTemuやSHEINなどの超低価格ECの台頭に対するEUの危機感と、市場の安全性・公平性を守るための規制強化が背景にあります。
Q.このEUの規制強化は日本のeBayセラーにどう影響しますか?
「ちゃんとしているか」を証明できない商品の流通が厳しくなる可能性があります。商品チェック強化、CEマーク確認、規制物質への対応、通関停止、返品増加のリスクが高まるでしょう。日本製や品質保証のある商品は価値が上がると考えられます。
Q.EUが問題視している「危険商品」とは具体的にどのようなものですか?
感電・火災リスクのある電化製品、誤飲の危険がある子供向け商品、化学物質基準超過のアクセサリー、EU基準を満たさない衣類などが挙げられています。当局はこれをビジネスモデルの問題と指摘しています。
Q.小口輸入免税制度が問題視されているのはなぜですか?
超低価格ECプラットフォームがこの制度を利用することで、EU域内企業との間で不公平な競争が生じ、EU市場が破壊されているという懸念が背景にあります。
Q.eBayセラーにとって、今回の規制強化は追い風になる可能性もありますか?
はい、あります。eBayは信頼、実績、評価、コレクション性で戦う市場であり、怪しい格安商品が排除されることで、「ちゃんとしたセラー」の価値が高まります。日本品質や真贋意識の高さは強みになります。
Q.今後、越境ECで生き残るためにeBayセラーがすべきことは何ですか?
「厳しくなる前提」でリスクヘッジすることが重要です。取り扱い商品の見直し、危険商材の回避、商品説明の強化、商品の出所管理を徹底し、安全性と信頼性を証明できる体制を築く必要があります。

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