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2026.08.04メルカリ越境ECeBay

メルカリ12周年で何が変わった? 越境EC経営者が読み解く「50億商品超」の裏側

メルカリ12周年インフォグラフィックスから、EC市場の変遷と越境ECの未来をJP.Company代表・荒木淳平が解説。50億商品超の裏側、ファッション減少の理由、仕入れのリアルに迫る。

CHAPTERS

  • 00:00メルカリ12周年インフォグラフィックスの衝撃
  • 00:30カテゴリー別シェアに見る市場の変遷:エンタメ・ホビーの台頭とファッションの減少
  • 01:50取引アイテムTOP5から読み解く消費トレンドと転売のリアル
  • 02:50進化するメルカリの機能:AI出品サポートとあんしん鑑定サービス
  • 03:40まとめ買い機能と画像検索の活用、そして転売屋の影
  • 04:30出品者バッジと地域特性:大阪の紙袋文化
  • 05:00初期メルカリとの比較:流動性の変化と「プロの仕入れ先」としての現在地
  • 05:50越境ECセラーがメルカリで「お宝」を見つける術

メルカリが12周年を迎えて公開したインフォグラフィックスは、僕たちEC事業者にとって非常に興味深いデータが詰まっています。特に「出品数50億商品超」という数字は、もはやよく分からないレベルにまで成長した日本のCtoC(個人間取引)市場の規模を物語っていると感じます。今日はこのインフォグラフィックスを、僕自身が越境ECの現場で見てきた経験と照らし合わせながら、リアルな視点で解説していきたいと思います。

メルカリのカテゴリー別シェアが示す市場の変遷

インフォグラフィックスを見ると、カテゴリー別シェアで最も大きいのがエンタメ・ホビーの43%なんですよね。これ、正直ちょっと意外だったんですよ。昔は中古ショップでゲームやおもちゃを買うのが当たり前でしたが、その需要が今、メルカリに大きく流れてきているんだなと実感します。ヤフオクでもゲームは扱われていましたが、メルカリの登場で、より手軽に個人間で取引されるようになった結果だと思いますね。

一方で、僕がメルカリ初期の頃に強く感じていたのは、ファッションカテゴリーの勢いです。メルカリが始まって2年くらいは、ファッションが30〜40%を占めていたんじゃないかなと記憶しています。特にブランド中古品が非常に活発に売買されていて、僕ら同業者も仕入れでよく利用していました。

しかし、今ではファッションのシェアは21%にまで減っています。これはなぜかというと、良い商品がメルカリの中から減ってきちゃったのが大きいと思うんですよ。一つには、買取店が増えてきて、そちらに流れるケースが増えたこと。あとは、メルカリも対策はしているものの、一時期は偽物が多かったり、その対策が甘かったりした結果、ユーザーが離れてしまった面もあるんじゃないかと感じます。

結局、メルカリでブランド品を買うのは「宝探し」のような感覚だったと思うんです。安くて良いものがないか、と。でも、AIによる価格比較機能が充実したり、プロの出品者が増えたりしたことで、お得な「お宝」が少なくなってしまった。結果として、ファッションカテゴリーの魅力が薄れてしまったのかな、と分析しています。

EC・オンライン物販EC・オンライン物販

取引アイテムTOP5から読み解く消費トレンドと転売のリアル

取引されたアイテムのカテゴリーTOP5を見ると、1位がキャラクターグッズ、3位がアイドルグッズと、10代から30代に人気のアイテムが上位を占めています。これは、件数ベースで見ると非常に多いんですよね。一方で、50代以上では売上金を使って趣味の読書系商品を購入する傾向が見られるとあり、メルカリが多様な世代の「物の循環」を促進しているのが分かります。

僕ら越境EC(イーシー:電子商取引)の目線で言うと、このキャラクターグッズやポケモンカードといったアイテムは、メルカリで仕入れてeBay(イーベイ:世界最大級の越境ECサイト)で販売する、という動きが非常に多いんですよ。件数が多いということは、それだけ転売目的で買う業者も多いということ。メルカリが、ある意味「現代の古物市場」のような役割を担っている側面は、正直あると思いますね。

ただ、昔ほど「お値頃価格」のものが少なくなったのも事実です。AIによる価格提示機能が優れていることもあり、素人の方がうっかり安く出品してしまう、という機会が減ってしまいました。これは、消費者にとっては公平かもしれませんが、僕ら仕入れ側からすると、ちょっと面白みが欠けちゃってる部分もありますね。

経営者の視点経営者の視点

進化するメルカリの機能とユーザー体験の向上

メルカリの進化は、機能面でも顕著です。AI出品サポートは、商品情報を入力する手間を省いてくれますし、特に注目したいのは「あんしん鑑定サービス」ですね。クロムハーツのような偽物が多いブランド品は、プロでも鑑定が難しいと言われるんですが、このサービスを利用することで、最速8秒で取引が成立した事例もあると聞くと、その効果は絶大だと思います。

また、まとめ買い機能は、推し活のコンプリート欲を満たすとありますが、僕らから見ると、同梱発送による送料削減など、効率的な取引を促進する意味合いも大きいと感じます。画像検索機能も、GoogleレンズやChatGPTのような技術がメルカリ内部に組み込まれているわけで、名前が分からない商品でも写真一枚で検索・出品できるのは、ユーザー体験を大きく向上させていると思いますね。

面白いのは、この画像検索機能の利用状況で、日本でバッグが上位に入るのに対し、台湾ではそうではない点です。日本でバッグの画像検索が多いのは、転売屋がメルカリでバッグを探して、eBayなどで売るという動きがあるからじゃないかと推測しています。今は以前より減っていると思いますが、かつてはそういった業者による活発な動きがあった証拠だと思いますね。

越境ECセラーがメルカリで「お宝」を見つける術

現状のメルカリは、まさに「プロの仕入れ先」と化していると感じています。特にeBayで販売したいと考えている人たちは、メルカリを見て何か転売できるものがないか、という目線で探している人が非常に多い。古物市場の代替として機能しているのは間違いないですね。

ただ、正直なところ、ブランド品に関しては転売で利益を出すのはかなり厳しい状況になってきていると思います。価格が高くなりすぎてしまっているんですよ。それでも、目を光らせて良いものを見つけるのは面白いんですけどね。

逆に、型番があるTシャツのような商品や、キャラクターグッズ、日本ならではのレアなアイテムであれば、まだまだメルカリで「お宝」を見つけられる可能性はあります。そこをメルカリで買って、越境ECで海外に販売してみる経験は、ぜひしてみてほしいですね。

僕自身、メルカリの初期から使っていますが、当時と比べて流動性は下がったと感じています。商品数は圧倒的に増えたものの、以前のように出品して1分以内に売れる、といったスピード感はなくなりました。プレイヤーが増え、買う側も選べるようになったことで、価格も高騰しがちなんですよね。それでも、日本のCtoC市場をヤフオクと二分する存在として、メルカリは越境ECにとっても重要なプラットフォームであり続けると思います。

メルカリは12年間で大きく進化し、日本のEC市場に深く根差しました。AIの活用や鑑定サービスなど、ユーザー体験を向上させる一方で、市場のプロ化も進んでいます。僕たち越境ECの人間は、この変化を常に捉えながら、どこにチャンスがあるのかを見極めていく必要があると感じています。

FAQ

Q.メルカリ12周年のインフォグラフィックスで最も注目すべき点は何ですか?
出品数50億商品超という圧倒的な規模と、カテゴリー別シェアでエンタメ・ホビーが43%を占めている点です。EC市場の大きな変化を示唆しています。
Q.なぜメルカリでファッションカテゴリーのシェアが減少したのですか?
買取店の増加、偽物対策への懸念、AIによる価格比較の容易化などにより、「お宝感」が薄れたことが主な要因だと考えられます。
Q.メルカリは越境ECの仕入れ先として現在も有効ですか?
はい、特にキャラクターグッズやアイドルグッズ、ポケモンカードといったアイテムは、メルカリで仕入れてeBayで販売するケースが多いです。
Q.メルカリのAI機能は出品者にどのような影響を与えていますか?
AI出品サポートにより出品が容易になる一方、適正価格が提示されやすくなったため、素人が安く出品する機会が減り、転売の「お宝」が見つけにくくなっています。
Q.あんしん鑑定サービスはどのようなメリットがありますか?
クロムハーツのような偽物が多いブランド品でも、プロによる鑑定で信頼性が担保され、取引の安全性が高まり、迅速な売買につながります。
Q.越境ECセラーがメルカリで利益を出すためのコツはありますか?
ブランド品は厳しいですが、キャラクターグッズや日本独自のレア物、型番のあるアイテムなど、海外で需要の高いニッチな商品を探すのがおすすめです。

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