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2026.08.07越境EC米国関税貿易摩擦

米国新関税「対日12.5%」案の真実:越境EC事業者が今すぐ備えるべき証明責任の壁

越境EC経営者・荒木淳平が、米国が検討する対日12.5%関税案の現状と、事業者が直面する「証明責任」という見えない壁について解説します。

CHAPTERS

  • 00:00オープニングトーク
  • 00:00現状と仕組み:12.5%関税は「決定」ではない?
  • 00:00恐怖のルール:米国特有の「証明責任」と法的な壁
  • 00:00エンディング

米国が日本に対して検討している「対日12.5%の追加関税案」について、越境EC業界では大きな注目が集まっています。正直なところ、この話を聞いて不安を感じている経営者の方も少なくないんじゃないかと思うんですよね。

今回は、この関税案の現状と、僕らが本当に警戒すべき「見えない壁」について、僕自身の経験も踏まえながらお話ししていきたいと思います。

米国が日本に12.5%の追加関税を検討する背景とは?

まず、一番大事なことなんですけど、この12.5%という関税案は、現時点では米通商代表部(USTR)が進めている「提案段階」なんですよね。まだ確定したわけじゃない。ここは冷静に受け止めるべきポイントだと思います。

僕も最初は「なぜ日本が?」って思ったんですけど、背景には中国の新疆ウイグル自治区での強制労働問題があるんです。アメリカ側から見ると、日本は「強制労働で作られた部品や素材の流入を十分に防げていない国」と見なされていて、追加関税のグループに入れられてしまった、と聞いているんですよ。正直、これはちょっと不本意な話ですよね。

ただ、単純に今の関税に「+12.5%」が上乗せされるわけじゃないんです。関税の上限は15%に抑えられる見込みだとされています。つまり、今まで関税0%だった商品は12.5%に、すでに数%かかっている商品も、合計で最大15%程度に調整される可能性が高い、ということですね。この「実効税率の上限」を理解しておくことは重要だと思います。

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通商法301条措置がもたらす「証明責任」の重圧

「なんだ、まだ提案なんですね。じゃあ気にしなくていいですか?」って聞かれることもよくあるんですけど、残念ながらそう簡単にはいかないんです。今回の提案の根拠になっているのが、米通商法301条措置(不公正な貿易慣行に対する報復措置を定めた条項)。これは法的な安定性がすごく高くて、一度実施されてしまうと、大統領が変わってもそう簡単には覆らないという特徴があるんですよ。だから、一度決まってしまうと長期化する可能性が高い、と見ています。

そして、関税のパーセンテージ以上に僕らが恐れているのが、米国特有の「証明責任」という壁なんです。日本の法律は「疑わしきは罰せず」が基本じゃないですか。でも、アメリカの税関は真逆で、「少しでも怪しいならまず輸入をストップし、問題がないことを企業側が証明しなさい」という、めちゃくちゃ厳格なスタンスなんですよ。

実際にうちで起きたケースだと、ある商品が「材料の出所が不明瞭だ」という理由で、税関で一時的に差し止められたことがありました。最終的には無事に通関できたんですけど、その間にかかる時間やコスト、そして何より顧客への説明の手間を考えると、本当に冷や汗ものだったんですよね。この「証明責任」が、これからさらに厳しくなるかもしれない、と考えると、越境EC事業者としては本当に頭が痛い問題だと思います。

つまり、この対日関税案は、単にコストが増えるだけでなく、日本の企業が米国市場でビジネスをする上での「ルール」そのものが厳しくなる、ということを意味しているんです。僕らはこの新しいルールにどう対応していくか、今からしっかりと準備をしていく必要がある、と強く感じています。どんな状況でも対応できるように、今から情報収集と対策を進めていくことが重要じゃないかと思っています。

FAQ

Q.米国が検討している「対日12.5%関税案」はすでに決定事項ですか?
いいえ、現時点では米通商代表部(USTR)が進めている「提案段階」であり、確定したものではありません。しかし、その根拠となる通商法301条措置は法的な安定性が高く、一度実施されると長期化する可能性があります。
Q.なぜ日本がこの追加関税の対象とされているのですか?
背景には中国の新疆ウイグル自治区での強制労働問題があります。米国は、日本が強制労働で作られた部品や素材の流入を十分に防げていない国と見なしているため、追加関税のグループに入れられたとされています。
Q.もし12.5%の関税が導入されたら、現在の関税に単純に上乗せされるのですか?
単純に上乗せされるわけではありません。関税の上限は15%に抑えられる見込みだとされています。そのため、現在の関税率と合わせて最大で15%程度に調整される可能性が高いです。
Q.米国特有の「証明責任」とは具体的にどのようなものですか?
米国の税関は、輸入される商品に少しでも疑わしい点があれば、まず輸入をストップし、問題がないことを「企業側」に証明させるという非常に厳格なスタンスです。材料の出所などが不明確だと差し止められるリスクがあります。
Q.関税率の引き上げ以外に、越境EC事業者が懸念すべき点はありますか?
はい、関税率以上に「証明責任」の重圧が懸念されます。材料の出所証明など、これまで以上に厳格なトレーサビリティが求められることで、通関の遅延やコスト増、顧客への説明責任などが発生する可能性があります。
Q.この関税案に対して、日本の越境EC事業者はどのように備えるべきですか?
サプライチェーンの透明性を確保し、商品の材料や製造工程に関する証明書類を準備することが重要です。また、万が一の差し止めに備え、通関業者との連携強化や代替ルートの検討も必要になるでしょう。

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