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2026.04.09越境EC米国関税eBay

米国新関税確定!越境EC・ラグジュアリーリユースの「生存戦略」を徹底解説

米国に課される新関税が確定し、越境EC事業者にとって厳しい時代が到来。荒木淳平が「以前の関税+10%」の衝撃と、この難局を乗り越える具体的な戦略を解説します。

CHAPTERS

  • 00:00オープニングトーク
  • 00:50確定した新関税の計算式を改めて解説
  • 02:30【ダブルパンチ】靴カテゴリーの「送料50ドル制限」
  • 04:00今後の戦略:この地獄をどう生き残るか?
  • 04:30戦略1:代わりが効かない「超・高付加価値」に絞る
  • 05:15戦略2:「元々の関税が0%」のカテゴリーへ逃げる
  • 06:00戦略3:最強の切り札「eBay Fulfillment」の活用
  • 07:30エンディング

米国向けに越境ECを展開する僕らにとって、頭を悩ませていた「新関税」の税率が、ついに確定しました。経理が通関業者に確認したところ、やはり既存の関税に一律10%が上乗せされる計算式になったようです。これは正直、かなり厳しい現実を突きつけられたと感じています。

さらに追い打ちをかけるように、特定のカテゴリーでは「送料の制限」まで始まっている。この状況でどう生き残るのか、今回は僕が考える今後の戦略についてお話ししたいと思います。

米国新関税、その衝撃と具体的な影響

「以前の関税+10%」という計算式で確定した新関税は、僕らのビジネスに大きな影響を与えます。例えば、革のバッグを例に考えてみましょう。これまで米国への革製バッグの関税は、元々約8%でした。それが今回の新関税で、この8%に10%が上乗せされ、合計18%に値上がりすることになるんです。

10万円のバッグを販売すると、バイヤーは1万8千円もの税金を負担することになる。これは、今まで以上に価格競争力を失うことを意味します。さらに、靴のカテゴリーはもっと悲惨な状況ですね。米国は自国の靴産業を保護するため、元々約15%と高い関税をかけていました。それが今回、15%に10%が上乗せされて、なんと25%になるんです。商品代金の4分の1が税金で飛んでいく計算ですから、これはもう、正直なところ「前より高くなっている商品」がほとんどだと感じています。

この新関税の期間は、今のところ7月24日までとされていますが、その影響は決して小さくありません。

ダブルパンチ!靴カテゴリーの「送料50ドル制限」がもたらす打撃

新関税に加えて、さらに僕らを悩ませているのが、eBay(イーベイ)の容赦ないルール変更です。今、eBayでは「靴」を出品する際、送料を50ドル以下に設定しないと出品エラーになる制限がかかっています。これは、僕らにとって非常に大きな打撃なんですよ。

これまで、関税が25%もかかるような高額商品の場合、「商品価格を極端に安くして、その分送料を100ドルにして利益を出そう」といった、いわゆる“裏ワザ”的な戦略を取るセラーもいました。しかし、この「送料50ドル制限」によって、その逃げ道が完全に封じられてしまったんです。結果として、僕らは「関税25%を真正面からバイヤーに負担してもらいつつ、送料も50ドル以内でやりくりする」という、極めて難易度の高い戦いを強いられることになりました。現場では、この二重の負担をどう吸収するかに頭を抱えているのが現状ですね。

この「地獄」を生き残るための3つの戦略

「もう靴やバッグは売れないのか?」と悲観的になる人もいるかもしれません。確かに厳しい状況ですが、僕らはこの地獄を生き残るための戦略を立てる必要があります。具体的に、うちが考えているのはこの3つです。

戦略1:代わりが効かない「超・高付加価値」に絞る

関税が25%かかろうが、送料の調整が難しかろうが、「世界中であなたからしか買えない一点物」であれば、バイヤーは買ってくれるんです。どこでも買えるような量産品のスニーカーやバッグは、正直、今後はかなり厳しくなるでしょう。だからこそ、激レアなヴィンテージ品や限定コラボモデルなど、「価格ではなく価値で売る」商品に特化することが重要だと考えています。うちの経験上、本当に欲しい人にとっては多少のコスト増は許容されるケースが多いんですよね。

戦略2:「元々の関税が0%」のカテゴリーへ逃げる

バッグや靴に固執する必要は、もうありません。米国の関税ルールで「元々ベースが0%」だった商品をメインに切り替えるのが賢明な戦略だと判断しています。ベースが0%であれば、今回の新関税が乗ったとしても「0% + 10% = 10%」で済みます。これであれば、まだバイヤーも許容範囲だと感じるはずです。例えば、特定のアクセサリーやアパレル、コレクティブルなど、探せば0%のカテゴリーは存在します。僕らも積極的にそういったカテゴリーへの移行を検討しています。

戦略3:最強の切り札「eBay Fulfillment」の活用

そして、僕が最も注目しているのが、この「eBay Fulfillment」(イーベイ・フルフィルメント)の活用です。これは、米国にある倉庫(eBay Fulfillment by Orange Connex)に商品をまとめてドカンと納品してしまう戦略なんですね。まとめて船便や航空便で送れば、1個あたりの国際送料が劇的に下がるため、「送料50ドルの壁」を余裕でクリアできます。

さらに、米国国内からの発送になるため、配送スピードが格段に上がります。これはバイヤーの満足度向上に直結しますし、eBayの検索エンジン最適化(SEO)的にも超絶有利になるんです。在庫管理や初期投資は必要になりますが、長期的に見ればこれほど強力な切り札はないと僕は考えています。


確定した米国新関税と、それに伴う送料制限は、越境EC事業者にとって大きな試練です。しかし、視点を変え、戦略的に動くことで、この困難を乗り越える道は必ずあります。今回の内容が、皆さんのビジネスの一助になれば幸いです。

FAQ

Q.米国新関税はいつから適用されますか?
米国新関税の適用期間は、現在のところ7月24日までとされています。この期間中に、既存の関税に一律10%が上乗せされる計算式が適用されます。
Q.靴の関税が特に高いのはなぜですか?
米国は自国の靴産業を保護する目的で、元々靴に対して約15%と高い関税を課していました。今回の新関税10%が上乗せされ、合計25%となっています。
Q.eBay Fulfillmentとは何ですか?
eBay Fulfillment(eBay Fulfillment by Orange Connex)は、米国にある提携倉庫に商品をまとめて納品し、米国国内から発送するサービスです。国際送料の削減や配送スピード向上、SEO効果が期待できます。
Q.新関税がかからない商品はありますか?
今回の新関税は「以前の関税+10%」という計算式です。そのため、元々米国の関税が0%だったカテゴリーの商品であれば、新関税が適用されても10%で済みます。そういったカテゴリーに注目する戦略が有効です。
Q.送料50ドル制限の対象となるのはどのカテゴリーですか?
現在のところ、eBayで「靴」を出品する際に、送料を50ドル以下に設定しないと出品エラーとなる制限がかかっています。これにより、商品価格と送料の調整による利益確保が難しくなっています。
Q.高付加価値商品に絞るとは具体的にどういうことですか?
どこでも手に入る量産品ではなく、激レアなヴィンテージ品や限定コラボモデル、一点物の美術品など、「価格」ではなく「その商品が持つ唯一無二の価値」でバイヤーが購入を決めるような商品に特化する戦略です。

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