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2026.05.22越境ECUSPS送料値上げ

USPS値上げが日本の越境ECに直撃する理由:見落としがちな「ダブルパンチ」の罠

USPSの度重なる値上げが、一見無関係に見える日本の越境ECセラーにどう影響し、利益を削るのか?見落としがちな「ダブルパンチ」の仕組みと対策を経営者目線で解説します。

CHAPTERS

  • 00:00オープニングトーク
  • 00:00ニュースの概要:USPSの容赦ない「値上げ&サーチャージ」ラッシュ
  • 00:00【重要】なぜ日本のセラーに直撃するのか?
  • 00:00セラーへの実害「eBay手数料の罠」と防衛策
  • 00:00エンディング

アメリカの郵便局、USPS(United States Postal Service)がまた送料を値上げするというニュースが飛び込んできました。僕らのように日本からDHLなどのクーリエサービス(国際宅配便)を使ってアメリカに荷物を送っているセラーの方々にとっては、「アメリカ国内の郵便料金なんて関係ないんじゃないか?」って思うかもしれません。

でも、そこには大きな落とし穴があるんです。正直なところ、この値上げを軽視していると、気づかないうちに利益が削られて大赤字になる可能性があります。今回は、USPSの値上げがなぜ日本の越境ECセラーに直撃するのか、そのメカニズムと具体的な防衛策についてお話ししようと思います。

USPSの容赦ない値上げラッシュ:2024年、アメリカ物流の現状

今回のUSPSの発表を見ると、かなりアグレッシブに料金を引き上げにきていることがよく分かります。これは、アメリカの物流コスト全体が上昇傾向にあることを示唆しているんですよね。

まず、2024年7月には、ファーストクラス郵便や小包サービスなど、郵便サービス全体の基本料金が約4.8%値上げされる予定です。さらに具体的な小包に関する改定内容は、5月上旬に発表される見込みです。

そして、もっと恐ろしいのは、基本料金の値上げを待たずして、すでに2024年4月26日から「8%の新たな燃料サーチャージ(追加料金)」が施行されていること。これは2027年1月まで続く見通しで、恒常的なコスト増として僕らの事業にのしかかってくるわけです。

さらに、7月から来年1月の間、つまり年末のホリデーシーズンに向けて「一時的な繁忙期値上げ」がまた実施される可能性が高いんです。つまり、アメリカの物流コストはこれから上がり続ける一方だと認識しておく必要があるでしょう。

なぜ日本の越境ECセラーに直撃するのか?クーリエとUSPSの意外な関係

ここが日本の越境ECセラーにとって、一番知っておいてほしいポイントです。「自分たちはDHLを使っているから関係ない」と思っていると、足元をすくわれることになりかねません。実は、DHLとUSPSは僕らが思っている以上に、裏で深く繋がっているんですよ。

日本からDHLでアメリカに荷物を送った場合、DHLの自社トラックがバイヤーの家まで直接届けるエリアももちろんあります。しかし、広大なアメリカの地方や郊外になると、DHLは配送の最終区間である「ラストマイル配送」(商品を顧客の玄関先まで届ける最終段階の配送)を、現地のUSPSに委託して配達してもらっているケースが非常に多いんです。

これはDHLに限らず、FedExやUPSといった他の大手クーリエも同様の戦略を取ることがあります。特に人口密度が低い地域では、自社で配送網を維持するよりも、すでに広範なネットワークを持つUSPSに委託する方が効率的だからです。

つまり、USPSの送料や燃料サーチャージが上がるということは、DHLがUSPSに支払う委託コストも跳ね上がるということになります。結果的に、そのコストは僕たち日本のセラーが払う「DHLの配送料金」や「サーチャージ」という形で、いずれ転嫁される可能性が極めて高いんです。実際に僕らの会社でも、こういったコスト増は徐々に表面化してくるものだと見ています。

eBayセラーを襲う「ダブルパンチ」と今すぐ取るべき防衛策

送料が上がる覚悟をしておかないといけないのはもちろんですが、eBayセラーにはもう一つの、見落としがちな地獄が待っているんです。これが「ダブルパンチ」と呼ばれる所以ですね。

eBayの落札手数料は、商品代金だけにかかるわけではありません。「商品代金+送料の合計額」に対して計算されるんです。つまり、送料が上がってバイヤーから多く送料をもらったとしても、その上がった送料分にもeBayの手数料がかけられてしまう。送料値上げと手数料アップという二重のコスト増が、セラーの利益を大きく削ることになります。

僕らの経験上、この「送料に乗る手数料」の影響は意外と大きいんです。特に利益率がタイトな商品を扱っている場合、このダブルパンチは致命傷になりかねません。

では、今すぐ僕らがやるべき防衛策は何でしょうか。まず、クーリエからの送料改定の通知を見落とさないこと。これは基本中の基本です。そして、送料が上がる分をただ送料設定に上乗せするだけでなく、商品本体の価格設定も含めて、全体で利益が残るように早急にシミュレーションをやり直す必要があります。

例えば、価格交渉に応じる余地を減らす、あるいは商品の説明文で送料の変動について丁寧に説明するなど、できることはたくさんあります。常に最新の情報をキャッチアップし、柔軟に対応していくことが、この変化の激しい越境ECの世界で生き残るために不可欠だと僕は思っています。

USPSの値上げは、一見遠い国の話のように感じるかもしれません。しかし、越境ECでアメリカ市場を狙う日本のセラーにとっては、決して看過できない重要な経営課題です。常に情報を更新し、利益を守るための手を打ち続けること。これが、僕ら経営者の大事な仕事だと考えています。

FAQ

Q.USPSの値上げは日本の越境ECセラーにどう関係しますか?
日本のセラーが利用するDHLなどの国際クーリエは、アメリカ国内のラストマイル配送をUSPSに委託しているケースが多く、USPSの値上げが間接的にクーリエ料金にも転嫁され、日本のセラーのコスト増に繋がります。
Q.2024年7月のUSPS値上げの具体的な内容は?
2024年7月には、ファーストクラス郵便や小包サービスなど、郵便サービス全体の基本料金が約4.8%値上げされる予定です。詳細な改定内容は5月上旬に発表されます。
Q.「8%の燃料サーチャージ」とは何ですか?
2024年4月26日から施行された、燃料費高騰に対応するための追加料金です。基本料金とは別に8%が加算され、2027年1月まで続く見込みで、恒常的なコスト増となります。
Q.なぜeBayセラーは「ダブルパンチ」を受けるのですか?
USPSの値上げによる送料高騰に加え、eBayの落札手数料が「商品代金+送料の合計額」に対して計算されるため、送料が上がると手数料も上がってしまい、利益が二重に削られるからです。
Q.日本の越境ECセラーが今すぐ取るべき防衛策は何ですか?
クーリエからの送料改定通知を見落とさず、送料設定だけでなく商品本体の価格設定も含め、全体で利益が残るように早急にシミュレーションをやり直すことが重要です。
Q.「ラストマイル配送」とは何ですか?
商品を倉庫や配送センターから最終的な顧客の玄関先まで届ける、配送の最終段階を指します。広大なアメリカでは、この部分をUSPSが担うケースが多いです。
Q.USPSの値上げは一時的なものですか?
基本料金の値上げや燃料サーチャージは恒常的な傾向にあり、さらに年末のホリデーシーズンには一時的な繁忙期値上げも加わるため、アメリカの物流コストは継続的に上昇すると見られます。

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