物価高時代の賢い買い物術:なぜ日本人は「安さ」だけでなく「コスパ」を求めるのか?
物価高が続く日本で、消費者の購買行動が「安さ」から「コスパ重視」へ変化。越境EC経営者・荒木淳平が、その背景とリユース市場の可能性を解説します。
CHAPTERS
- 00:00オープニングトーク
- 00:00問題提起
- 00:00① 背景:物価高で変わる消費行動
- 00:00② Temuが広がる理由
- 00:00③ リユースが伸びる理由
- 00:00エンディングまとめ
最近、日本の消費者の皆さんの買い物の仕方が、大きく変わってきているなと感じています。物価高が続く中で、「とにかく安ければいい」という考え方から、「コスパ重視」、つまり「価格に見合った価値があるか」「失敗しない買い物か」をより強く求める傾向が顕著になっているんですよね。僕自身、越境ECで日々世界中の市場を見ている中で、この変化は日本特有のものではないと実感しています。
物価高が日本の消費行動に与える影響とは?
なぜ今、これほどまでに消費者の皆さんが「コスパ」を意識するようになったのか。その背景には、やはり生活コストの上昇があるのは間違いないと思います。食料品も日用品も、あらゆるものが値上げされ続けていますから、家計への負担は決して小さくありません。
僕が事業をやっていて感じるのは、消費者の皆さんが「失敗したくない」という気持ちが非常に強くなっているということですね。例えば、以前なら「ちょっと試してみようか」と気軽に買っていたものも、今は「本当に必要か」「値段に見合う品質か」をじっくり吟味するようになっている。これは、単に「安いものを選ぶ」というより、「安くても質の良いもの、長く使えるものを選びたい」という意識の表れだと僕は見ています。節約意識は高まる一方で、単なる低価格品への移行ではなく、「価格と品質のバランス」を重視する、洗練された消費スタイルが定着してきているんです。
EC・オンライン物販
なぜ激安EC「Temu」が急速に支持を広げているのか?
この消費行動の変化を象徴する存在の一つが、中国発の激安ECプラットフォーム「Temu(テム)」ではないでしょうか。日本に上陸して約2年で、これほどまでに知名度を上げたのは驚きですよね。僕もビジネスの視点からTemuの動向には注目しているんですが、彼らが成功している理由を紐解くと、今の消費者のニーズが見えてくるんです。
Temuが日本進出2周年で実施した調査結果は非常に興味深いものでした。回答者の約7割が「安さを優先するが品質も一定以上は欲しい」と答え、約6割が「安いのにしっかりした商品を買いたい」と回答しているんです。さらに、76%が「節約を実感」、70%が「人にすすめたい」と答えています。特に20〜30代や子育て世代での利用が顕著だというデータも出ていますね。これはまさに、「安さ」だけでなく「価格以上の価値」を感じたいという、今の日本の消費者の本音を捉えているからだと思います。単に安いだけではここまで広がりませんから、その裏には「この値段でこの品質ならアリだよね」という納得感が少なからずあるはずです。
ラグジュアリーバッグ
リユース市場が「コスパ重視」の時代に強い理由
では、僕らがメインで扱っているリユース品、特にラグジュアリーリユース品は、Temuのような激安ECと比べてどうなのか。Temuが「安さ特化」だとすれば、リユースにはTemuにはない、明確な「強み」があると考えています。それは、「安さ」に加えて「安心感」と「ブランド価値」を同時に提供できる点です。
リユース品は、一度誰かの手に渡り、使われた経験がありますよね。だからこそ、その品質や状態について、ある程度の「実績」や「信頼性」が伴います。例えば、人気のブランド品を新品で買うと高額だけど、リユースなら新品よりも手頃な価格で手に入れられる。しかも、きちんとした鑑定やメンテナンスが施されていれば、品質も保証されるわけです。これはまさに、「安さ+安心」という、今のコスパ志向にぴったり合致する購買体験だと思うんですよ。
うちの事業(Monoshare)でも、お客様がブランドリユース品を選ぶ決め手として、「憧れのブランドを手の届く価格で手に入れたい」「新品同様の品質だけど、少しでも安く買いたい」「環境に配慮した消費をしたい」といった声がよく聞かれます。Temuが「安さ」と「一定の品質」で勝負するなら、リユースは「安さ」に加えて「ブランド価値」と「安心の品質」で差別化できる。この点が、これからの市場でリユースがさらに伸びていく大きな理由だと僕は確信しています。
「安さ+価値」を追求する越境ECの未来
物価高という逆風の中で、消費者の皆さんの買い物に対する意識は、より賢く、よりシビアに変化しています。これからのEC事業者、特に僕らが携わる越境ECの分野においては、「ただ安いものを売る」だけでは生き残りが難しい時代になるでしょう。
僕が思うに、重要なのは「安さ」と「価値」のバランスをどう伝えるか、ということなんです。例えば、eBayのようなプラットフォームで商品を販売する際も、単に価格を提示するだけでなく、その商品が持つストーリーや、リユース品であれば「なぜこの価格でこの品質が手に入るのか」という背景まで丁寧に伝えることが求められるんじゃないでしょうか。
お客様が「これは良い買い物をした」と心から思えるような、価格以上の満足感を提供できるか。品質、デザイン、ブランド、そして安心感。これらの要素を組み合わせた「安さ+価値」の提案こそが、これからの時代に求められる越境ECの姿だと僕は考えています。消費者の皆さんの期待に応え、信頼を築きながら、僕らのビジネスも進化し続けていきたいですね。
FAQ
Q.物価高で消費者の行動はどのように変化しましたか?
Q.「コスパ重視」とは具体的にどのような購買行動ですか?
Q.なぜTemuのような激安ECプラットフォームが支持されるのですか?
Q.リユース品がコスパ重視の時代に強い理由は何ですか?
Q.リユース品は激安ECとどのように差別化していますか?
Q.今後の越境ECにおいて、事業者は何を意識すべきですか?
Q.荒木さんの会社(Monoshare)では、どのような価値を提供していますか?
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