デミニミス撤廃の越境ECへの影響:売上・返品・配送の変化と対策を経営者が解説
越境ECにおけるデミニミス撤廃後の現状を、現場で何が起きているのか具体的に解説。売上、返品、配送、プラットフォームの変化と対策を経営者の視点から語ります。
CHAPTERS
- 00:00デミニミス撤廃後の現状と変化
- 00:30現状の報告:売上と返品の変化
- 01:45eBayプラットフォームの変化
- 02:30セラーの配送状況の変化と対策
- 03:45まとめと今後の展望
越境ECの世界では、数週間前にアメリカのデミニミス(De Minimis)、つまり少額免税点が撤廃されるという大きな変化がありました。これは、一定額以下の商品には関税がかからないという制度がなくなったことを意味します。現場でビジネスを動かす僕としては、この撤廃が実際にどういう影響を及ぼしているのか、日々肌で感じているところなんですよね。
結論から言うと、売上や返品、そして配送戦略に至るまで、様々な面で変化が起きています。今日は、僕の経験や、他の事業者さんから聞いている情報も含めて、このデミニミス撤廃後の現状と、今後どうなっていくのかについてお話ししたいと思います。
デミニミス撤廃後、越境ECの売上はどう変化したのか?
デミニミス撤廃後、越境EC事業者にとってまず気になるのは、やはり売上への影響だと思います。正直なところ、僕たちのビジネスでは、全体として急激な売上の落ち込みがあったかというと、そこまでではないんですよ。ただ、これはあくまで「うちの場合」という前置きがつきます。
一方で、影響を大きく受けている事業者さんもいるのは事実です。特に、単価が比較的低い商品を大量に扱っていたり、高額でも利益率が薄い商品を扱っていたりするセラーさんにとっては、関税が上乗せされることで価格競争力が失われ、売上が下がるケースは確実に出ていると感じています。僕の周りの業者さんからも、そういった声は耳にしますね。
返品が増加しているのはなぜか?
売上よりも顕著に変化として現れているのが、返品の増加です。これは、僕たちが商品を発送する際に多く採用している**DDU(Delivered Duty Unpaid)**という方式が大きく関係しているんです。DDUは「関税支払いなし配送」とも呼ばれ、商品が購入者の国に到着した際、購入者が関税や消費税を支払う仕組みです。
これまではデミニミスがあったため、多くの商品が関税免除で届いていました。でも、撤廃後は、これまで関税がかからなかった商品にも関税が突然かかるようになった。すると、購入者さんは「え、こんなはずじゃなかったのに」と、関税の支払いを拒否して返品するケースが増えているんですよ。実際に、うちでも返品率が以前より少し上がっているのは間違いありません。購入者からすれば、想定外のコストですから、返品したくなる気持ちも理解できるんですよね。
EC・オンライン物販
eBayプラットフォームに現れた具体的な変化とは?
デミニミス撤廃の影響は、プラットフォーム側にも現れています。例えば、eBayで商品を購入しようとすると、購入手続きの途中で「この商品には関税がかかります」といった内容のポップアップが表示されるようになりました。これは、購入者に対して事前にコストを明確に伝えるという、プラットフォーム側の配慮だと思います。
ただ、気になるのはDDP(Delivered Duty Paid)、つまり「関税支払い済み配送」で送っている場合の扱いです。DDPであれば、セラー側で関税を事前に支払っているので、購入者に追加の関税は発生しません。にもかかわらず、一律で関税がかかる旨の表示が出ると、購入者が混乱してしまう可能性もあると感じています。このあたりは、プラットフォーム側も今後さらに改善していく必要があるんじゃないかと見ていますね。
国際物流・貿易
越境ECセラーの配送戦略はどう変わるべきか?
現状、配送業者からの具体的な情報としては、まだ大きな変化は出てきていません。ただ、僕が感じているのは、これまでのDDU中心の配送戦略を見直す時期に来ているということです。
DDUはセラーにとって手続きが楽というメリットがありますが、購入者の予期せぬ関税負担による返品リスクが高まるというデメリットが顕在化しました。今後は、DDPを導入していくことの重要性がこれまで以上に増すでしょう。DDPは、セラー側で関税計算と支払いの手間が増えますが、購入者にとっては追加費用がないため、安心して購入してもらえるという大きなメリットがあります。特に、高額商品やラグジュアリーリユース品など、顧客体験が重視される商材では、DDPへの移行は必須になるんじゃないかと思っています。
委託販売はリスクヘッジになるのか?
もう一つ、現状で考えられる対策としては、委託販売の活用も挙げられます。例えば、僕が運営しているMonoshareのようなサービスでは、商品の販売代行を行っています。デミニミス撤廃によって関税や配送に関する複雑さが増す中で、自社で全てのプロセスを管理するのが難しいと感じる事業者さんもいると思います。
委託販売であれば、関税や国際配送に関する専門知識やノウハウを持つ業者に任せられるため、セラーはこれらの複雑な問題から解放されます。特に、テスト的に新しい市場に参入したい場合や、リソースが限られている中小事業者にとっては、有効なリスクヘッジ策になり得るんじゃないでしょうか。もちろん、手数料はかかりますが、それ以上のメリットを享受できるケースは増えていくと考えています。
まとめ:デミニミス撤廃は越境ECの「質」を問うフェーズへ
デミニミス撤廃は、越境ECビジネスのあり方を根本的に見直すきっかけになったと感じています。これまでは「安く送る」ことが優先されがちでしたが、今後は「購入者にいかにスムーズで安心できる体験を提供するか」という視点が、これまで以上に重要になってくるでしょう。関税の透明性確保、DDPの導入、そして専門業者との連携など、セラーが取るべき対策は多岐にわたります。
僕自身も、この変化に柔軟に対応しながら、より良い顧客体験を提供できるよう、日々試行錯誤を続けているところです。越境ECはこれからも成長を続ける分野ですが、その中で生き残っていくためには、常に変化を捉え、戦略をアップデートしていくことが不可欠だと考えています。
FAQ
Q.デミニミス撤廃とは何ですか?
Q.デミニミス撤廃後、越境ECの売上は下がったのでしょうか?
Q.越境ECで返品が増えているのはなぜですか?
Q.DDUとDDP、どちらの配送方式を選ぶべきですか?
Q.eBayで商品を購入する際、何に注意すべきですか?
Q.越境EC事業者は今後どのような対策が必要ですか?
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