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2026.10.09越境ECDHL物流コスト

越境ECセラー必見!DHL送料3%値上げの背景と今すぐ取るべき対策【荒木淳平】

2023年9月からのDHL送料3%値上げ。越境ECセラーが直面するこの問題について、値上げの背景と具体的な対策をJP.Company代表の荒木淳平が解説します。

CHAPTERS

  • 00:00DHL送料3%値上げの背景と3つの要因
  • 02:00たった3%の値上げが利益にどう響くのか
  • 03:30他の配送業者も追随する可能性は高いのか
  • 04:45越境ECセラーが今すぐ取るべき5つの対策

2023年9月から、DHLの送料が一律3%値上げされることになりました。越境ECに携わる皆さんにとっては、決して小さくない影響ですよね。特に僕たちのような法人セラーにとっては、利益に直結する重要な問題だと認識しています。

今回のコラムでは、この値上げの背景にある世界的な潮流と、僕たち越境ECセラーが今すぐ取り組むべき具体的な対策について、僕自身の経験も踏まえながらお話ししたいと思います。

DHL送料3%値上げの背景にある3つの要因とは?

今回のDHLの送料値上げには、いくつかの複合的な要因が絡んでいると見ています。主なものとしては、以下の3点が挙げられるでしょう。

1. トランプ関税の影響による通関処理の複雑化

まず一つは、アメリカのトランプ政権時代に導入された関税政策が、今もなお影響を及ぼしていることです。これによって、通関処理が以前よりもはるかに複雑になりました。特に米国向けの荷物では、税金表示や申告作業が追加され、DHL側にかかる業務量と人件費が大幅に増えているんです。

僕も現場で通関書類の準備が増えたのを肌で感じています。以前はシンプルだったものが、今はより詳細な情報が求められるようになっていて、配送業者さんの負担が増えるのも理解できますね。

2. 世界的なインフレと人件費の高騰

二つ目の要因は、世界的な物価上昇、いわゆるインフレです。燃料費の高騰はもちろんですが、物流業界全体で人件費も上昇しています。特に航空貨物を扱う専門性の高い人材の確保は本当に難しい。うちの倉庫でも、求人を出してもなかなか人が集まらないという状況はよく聞きますね。

世界中でEC需要が伸びる一方で、それを支える物流現場では人手不足が深刻化していて、これがコスト増に直結しているのは間違いないと思います。

3. 年末の物流ピークに向けた先行対応

そして三つ目は、例年11月から12月にかけてのeコマース需要のピークに備えた先行対応という側面も大きいと見ています。毎年この時期は荷物が集中して、物流が逼迫するのが常なんですよ。DHLとしては、一気に大きな値上げをするよりも、こうして段階を踏んで上げていく方が、利用者へのインパクトが少ないと判断したのかもしれません。

毎年1月や2月に値上げが行われることが多いのですが、今回は少し早いタイミングでの調整という印象です。

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たった3%の値上げが越境ECの利益にどう響くのか?

「たった3%」と聞くと、それほど大きな影響はないように感じるかもしれません。しかし、越境ECのビジネスにおいては、この3%が利益に直結し、場合によっては致命的なダメージになりかねません。

例えば、送料が30ドルの商品だと、3%増で30.90ドルになります。わずか90セントの値上がりですが、利益率がギリギリの商品、特に僕たちの扱うような単価の低い商材だと、この90セントがそのまま赤字に転落する原因になりかねないんです。売上はあっても「儲からない」状態になってしまいます。

さらに、アメリカ宛ての場合は、関税に加えて今回の送料値上げと、まさに「ダブルパンチ」ですよ。これまで以上に精密な利益計算が必要になるのは間違いないですね。

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他の配送業者も追随する可能性は高いのか?

DHLが値上げに踏み切ったことで、「他の配送業者も追随するのでは?」という声もよく聞かれます。僕の見立てとしては、その可能性はかなり高いと思っています。

FedExやUPS、そして日本郵便などの配送業者も、DHLと基本的なコスト構造は共通しています。特に、アメリカ向けの関税処理の増加は全社共通の負担ですし、世界的なインフレや人件費高騰の影響も同様に受けているはずです。実際に、業界内では早ければ10月〜11月にも他社が値上げを検討しているという話も耳にするんですよ。

これは特定の業者だけの問題ではなく、越境ECを取り巻く物流コスト全体が上昇傾向にある、という認識を持っておくべきだと思います。

越境ECセラーが今すぐ取るべき5つの対策

では、このような状況で僕たち越境ECセラーは何をすべきなのでしょうか。いくつか具体的な対策を挙げてみたいと思います。

1. 送料込み表示への切り替えを検討する

一つは、販売価格を送料込み表示に切り替えることです。これによって、送料の値上げ分を商品価格に転嫁しやすくなります。お客様から見ても、最終的な支払い金額が明確になるため、購入障壁を下げる効果も期待できます。うちでも一部の商品で試験的に導入してみて、顧客の反応を測っているところですね。

2. 配送方法別の利益率を再計算する

次に、現在利用しているすべての配送方法について、商品の利益率を再計算することです。今回の値上げによって、どの配送方法がどれくらい利益を圧迫するのかを正確に把握する必要があります。この作業は地味ですが、月に一度は必ず全商品の利益率を再計算するようにしています。本当に重要なんですよ。

3. 商品単価・数量を上げて利益率をカバーする

送料が上がるのであれば、一つあたりの商品の単価を上げるか、購入してもらう数量を増やすことで、利益率をカバーするという方法もあります。例えば、セット販売を強化したり、より高付加価値な商品をラインナップに加えたりする戦略ですね。お客様への価値提供と利益確保のバランスが重要になります。

4. アメリカ依存度を下げる戦略を考える

正直なところ、うちもこれまでアメリカ市場に大きく依存していた部分があったんですけど、今回の件で改めてリスク分散の重要性を痛感しました。シンガポールやオーストラリア、ヨーロッパなど、他の市場への展開も真剣に考える時期に来ているんだと思います。新しい市場を開拓することで、特定国への依存リスクを軽減できます。

5. SpeedPAKなどeBay公式配送との比較もしておく

eBayで販売されている方は、eBay公式配送であるSpeedPAK(スピードパック)など、他の配送サービスとの比較検討も忘れずに行うべきです。もしかしたら、DHLよりもコストを抑えられる選択肢が見つかるかもしれません。常に複数の配送オプションを比較検討し、最適なものを選ぶことが大切ですね。

まとめ

今回の物流コスト値上げは、越境ECセラーにとって避けられない現実です。しかし、闇雲に不安がるのではなく、その背景を理解し、適切な対策を講じることで、利益を確保し、ビジネスを継続することは十分に可能です。僕自身も、これからも常に最新の情報をキャッチアップし、変化に対応しながら事業を成長させていきたいと思っています。

皆さんも、ぜひ今回の内容を参考に、ご自身のビジネスを見直してみてください。変化を恐れず、前向きに対応していきましょう。

FAQ

Q.DHLの送料値上げはなぜ行われるのですか?
トランプ関税による通関処理の複雑化、世界的なインフレと人件費の高騰、そして年末の物流ピークに備えた先行対応の3つの要因が背景にあると考えています。
Q.3%の値上げは具体的にどのくらい影響しますか?
例えば送料30ドルの場合、90セントの値上がりになります。利益率が低い商品では、このわずかな値上げが赤字に直結し、「売れても儲からない」状況を生み出す可能性があります。
Q.DHL以外の配送業者も値上げする可能性はありますか?
はい、FedExやUPS、日本郵便などもDHLとコスト構造が共通しているため、追随して値上げする可能性は高いと見ています。業界内では10月〜11月にも値上げ検討の声があります。
Q.越境ECセラーとして、値上げ対策は何をすべきですか?
送料込み表示への切り替え検討、配送方法別の利益率再計算、商品単価・数量を上げて利益率をカバー、アメリカ依存度を下げる、SpeedPAKなど他配送サービスとの比較検討が有効です。
Q.アメリカ依存度を下げるにはどうすれば良いですか?
シンガポール、オーストラリア、ヨーロッパなど、他の市場への展開を真剣に考えることで、特定の国への依存リスクを軽減し、ビジネスの安定性を高めることができます。
Q.SpeedPAKとは何ですか?
SpeedPAKは、eBayが公式に提供している配送サービスの一つです。越境ECセラーはDHLだけでなく、SpeedPAKなどの他の配送オプションも比較検討することで、最適なコストとサービスを見つけられる可能性があります。

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