なぜ人は買うのか?越境EC経営者が語る「売れる」ビジネスの本質と3つの欲求
JP.Company代表の荒木淳平が、物価高騰の時代でも「売れる」ビジネスの裏にある人間の3つの欲求を解説。起業家・経営者必読のコラム。
CHAPTERS
- 00:00導入:物価高騰と消費行動
- 00:50なぜ人は物を買うのか?その本質
- 01:20クマ撃退スプレーに見る人間の欲求
- 02:40僕が商売で意識する「3つの欲求」
- 03:001. 愛・見栄の欲求
- 05:002. 健康の欲求
- 06:003. お金の欲求
- 07:30欲が絡まない業界の課題
- 09:00書籍業界の現状と課題
- 10:00欲を絡ませる工夫の重要性
- 10:40まとめ
最近、本当に何から何まで値段が高くなりましたよね。僕も昨日、シーチキンごときがこんなに高いのかと、ちょっと悔しい思いをしたばかりなんですよ。でも、そんな時代でも、人は物を買うわけじゃないですか。
文明社会で生きている以上、何かしら消費する。じゃあ、その「買う」という行動の裏には一体どんな仕組みがあるのか。そこを解きほぐすと、どうやったら物が売れるのか、その本質が少しずつ見えてくると思うんです。今回は、僕がビジネスをやってきてずっと感じてきた「人が物を買う理由」について、経営者の視点からお話ししたいと思います。
なぜ人は「クマ撃退スプレー」を買うのか?売れる商品に見る人間の本質
以前、別の動画で「eBayで儲ける」という話をした時に、クマの撃退スプレーが売れるという例を出したことがありましたよね。あの時、なぜクマ撃退スプレーが売れるのか、って考えた時に、一番最初にくるのは「自分の身を守りたい」という欲求じゃないですか。
命を守りたいという、人間の根源的な欲求がそこにはある。さらに、山の近くのホテルが常備しているのは、お客さんへの「安心感」を提供したいという欲求ですよね。あるいは、持っていること自体が「話題性」になることもある。このように、一つの商品にも様々な需要が絡み合っているんです。
普段必ず買うお米や紙といった日用品も、もちろん「生活に不可欠だから買う」という需要に支えられています。ただ、こういうものは大手が商売としてやっているので、僕らのような中小企業や個人が参入するのは難しい。だからこそ、日用品以外の「売れるもの」に目を向ける必要があるんですよね。
EC・オンライン物販
僕が起業時に見出した「人がお金を払う3つの欲求」
僕が新しいビジネスを始める時に必ず考えるのが、人の「欲」が絡んでいるかどうか、なんです。正直、ここに絡んでいないビジネスは、はっきり言って儲からないと僕は思っています。逆に、ここに絡んでいれば、ワンチャンある。
僕が商売を始めた当初からずっと意識してきた、人がお金を払う本質的な欲求は、大きく分けてこの3つです。一つ目は「健康」。二つ目は「お金」。そして三つ目が「愛」や「見栄」といったものです。世の中で売れているもののほとんどは、このどれかに絡んでいると僕は分析しています。
経営・チーム
1. 健康欲:「ちょっと高くても払う」という人間の根源的な願い
一つ目の「健康」というのは、文字通り健康になりたいという欲求ですね。例えば、おじいちゃんおばあちゃんが膝を治したいと思うのは、まさに健康欲求。膝が治るような商品やサービスは、高くても売れるじゃないですか。
サプリメントや健康食品もそうですよね。「肝臓に効く」「痩せる」といったものには、人間はちょっと高くてもお金を払う。痩せるというのは、後述の「愛・見栄」にも繋がる部分もありますけど、根本には「健康になりたい」という欲求があるんです。この健康に対する欲求は、人間の根源的な願いなので、ビジネスとして非常に強いんです。
2. お金の欲:「儲けたい」という本能を刺激するビジネス
二つ目の「お金」の欲求は、お金儲けをしたい、お金を増やしたいというものです。世の中に情報商材が溢れているのは、まさに「お金儲けをしたい人」をターゲットにしたビジネスですよね。人ってやっぱり、お金を増やしたいという欲がすごく強いんですよ。
メルカリなんかもそうじゃないですか。大義名分としてはリユースとかあると思うんですけど、究極的には「物を売ってお金を儲けたい」という欲が原動力になっている。だから、みんなやるわけです。招き猫や商売繁盛の熊手、金運のお守りなんかも、お金の欲を満たすために、ちょっと高くてもみんな買う。このお金に関する欲求も、ビジネスにおいて非常に強力なドライバーになります。
3. 愛と見栄の欲:承認欲求を満たすための消費行動
そして三つ目が「愛」や「見栄」の欲求です。これは、モテたい、自慢したい、人から良く見られたい、という自己顕示欲に近いものですね。ブランド品が良い例じゃないですか。あれも、自分への愛であると同時に、持っていることで人に自慢できる、人から「良いな」と言われたいという見栄の要素が大きいと思うんです。
化粧品もそうですよね。ちょっと可愛いものを持つ、良い化粧品を使うというのは、人から良く見られたいという欲求が根底にあるから、多少高くてもお金を払う。うちの会社で起きたケースだと、スタッフが話題のラーメン屋さんに行った話をしてくれたんですけど、それも「社長に『ここに行ったよ』って言いたい」という見栄が絡んでいたりするんですよ。美味しくても話題にならないラーメン屋には、なかなか人は行かない。誰かに言いたい、SNSで自慢したい、という承認欲求が、消費行動を後押ししているんです。
「欲が絡まない」業界が直面する課題と、巻き返しの一手
これらの欲求が絡まない業界は、正直言って厳しい状況にあると感じています。例えば、書籍業界なんかがそうじゃないですか。昔は知識を持っていることが自慢の道具になったり、自己愛を満たすものだったと思うんですけど、今はAIが発達して、誰でも検索すれば知識が得られる時代になった。
知識そのものの希少性が薄れて、それが「自慢の道具」として機能しにくくなってきたんですよね。だから、昔あった「知識欲を満たし、それを自慢したい」という欲求が薄れてしまった。これが、書籍業界が苦戦している一因じゃないかと僕は感じています。
もちろん、欲が絡まない業界でもビジネスはできます。でも、もし今、自分のビジネスが伸び悩んでいると感じるなら、一度「そこにどんな欲が絡んでいるのか」という視点で考えてみてほしいんです。書籍に付録がつくようになったのも、まさに「希少性」や「自慢できるもの」という欲を絡ませようとしている工夫だと思うんですよね。何かしら欲望を引っかけるようなことをしないと、今の時代はなかなかうまくいかないんじゃないかな、と思います。
まとめ:ビジネスを動かすのは、いつだって人間の「欲」
僕が越境ECやラグジュアリーリユースのビジネスをやってきて感じるのは、結局、ビジネスを動かすのはいつだって人間の根源的な「欲」だということです。新しい事業を始める時も、既存の事業を改善する時も、この「健康」「お金」「愛・見栄」という3つの欲求にどう絡ませるか、という視点を持つことが、成功への大きなヒントになるんじゃないでしょうか。
皆さんのビジネスでも、ぜひこの視点を意識してみてください。きっと、新しい戦略が見えてくると思いますよ。
FAQ
Q.なぜ人は物を買うのですか?
Q.荒木淳平氏が考える「売れる」ビジネスの3つの欲求とは何ですか?
Q.「健康欲」がビジネスにどう影響しますか?
Q.「お金の欲」がビジネスにどう影響しますか?
Q.「愛・見栄の欲」とは具体的にどのようなものですか?
Q.欲が絡まない業界はなぜ苦戦するのですか?
Q.欲が絡まないビジネスでも成功する方法はありますか?
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